サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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インタフェース

グーグル・グラスとAR技術による自動車修理マニュアル:AR Car Repair Manual by Metaio

グーグル・グラスなどの携帯型AR(拡張現実)機器の普及が進んでいる。エンターテイメントやパーソナルな利用が目立つARだが、産業利用の本道のひとつは、作業マニュアルのAR化だ。例えばボーイング社の航空機組み立て現場等では以前から取り入れられてきた…

子どもから大人まで誰でも夢中になる「AR砂場」:AR Sandbox by UC Davis

畳一枚ほどの箱に入った白い砂。砂遊びをするように、穴を掘り、山を作る。すると、その深さや高さに合わせて、リアルタイムに等高線が投影される。カリフォルニア大学デイビス校の研究者らが作った「AR砂場」が、米国の博物館(ECHO水族館とバーモント科学…

指輪型のスマートカード:Sesami Ring by M.I.T.

駅やバスなど様々な交通機関でスマートカードが使えるようなった。硬貨や係員が必要だった昔に比べると格段に便利になったはずだが、その便利さに慣れてしまうといちいちスマートカードを取り出すことさえ面倒に感じてくる。(人間の欲求には上限がないもの…

オンラインでできるとは思わなかった9つのこと:9 Things You Didn't Know You Could Do Online

医薬品のオンライン販売の是非が話題になっている。医薬品と言う特別な商品だから、様々な懸念や問題が出てくるのだろうが、総論で言えば多くの物事が既にオンライン化していることは間違いないし、オンライン化できないことの方がむしろ特殊だと感じる。 そ…

人に優しいジェスチャーセンサー:"Obake" by M.I.T. Media Lab.

M.I.T.メディアラボのDhairya DandとRob Hemsleyが開発した"Obake"は、「人にやさしい」ジェスチャー・インターフェースだ。スクリーンをつまんで引っ張ったり、指で押したり、こすったりすると、スクリーンの変形に追随して投影される映像も変化していく。…

近未来のコラボレーション:The Future of Collaboration by J.R.Schmidt

AR(Augmented Reality 拡張現実)やMR(Mixed Reality 複合現実)の技術が急速に進み、世の中には新しいUI(ユーザー・インタフェース)、UX(ユーザー・エクスペリエンス)が数多く提案されている。様々な考え方がある中で共通するのは、人間がコンピュータに…

雨音で心を落ち着かせてくれるアプリ:Rainy Mood

物心ついた時から、雨の日が好きだった。雨の音は心を落ち着かせてくれた。でも、なぜか雨の日が好きな人が自分以外にいるとは、考えたことがなかった。だからずっと、雨の日が好きなことは、誰にも言わずにいた。Rainymoodは、雨の音を再生するだけのアプリ…

リアルとバーチャルの境界なき近未来の不安:映画"SIGHT"

Googleの新しいデバイス、Glassの発表はテレビニュースでもとりあげられ、近未来のコンピュータ・インターフェースへの期待をかき立てた。ユーザーが見ている風景に、情報が絵や文字として重ね合わされる。Glassが提供する世界は、リアルとバーチャルの境界…

水と光と落書のアート、もしくは、インターフェース:Water Light Graffiti

水をかけると光る壁。そんな壁があったら、遊ばずにはいられない。水遊びとイルミネーションと落書きを一度に楽しめるのだから! Antonin Fourneauが手がけたアートプロジェクト、Water Light Graffitiは、ウォールに水をかけると、水をかけた部分のLEDが光…

写真の代わりに文章が出てくるカメラ:Descriptive Camera

テクノロジーの進歩と低価格化、オープン・ソースとソーシャル。それらが組み合わさって、今まで不可能だと思っていたことや、思いつくことさえなかったことが、次々と現実のものになっている。Matt Rechardsonが作った”Descriptive Camera”もそのひとつだ。…

理想のMac用キーボード(空想):Ideal Keyboard for Mac

昨年からMacbookProを使っているが、マルチタッチ・ジェスチャーはことのほか便利だ。 ピンチでズーム・イン/アウト、2本指でスクロール、3本指スワイプでアプリ切り替え、4本指でデスクトップを開き、5本指でつかむようにしてLaunchPadを開く... OSX L…

錯覚と無意識のインタフェース:大阪大学前田研究室の取り組み

世の中の情報化が急速に進み、僕たちはまるで「データの洪水」の中にいるかのようだ。無限にやってくるデータの中から、自分の目的にとって有用なデータをふるいにかけて、情報として利用するしくみを誰もが求めている。可視化もそのひとつであるが、それ以…

未来のインタフェースはどうあるべきか:Bret Victor氏の不満(その2)

<その1から続く> 手の2つの機能---触ることと操作すること---を使うことが、人間とコンピュータのインタフェースの本質である、と主張するBret Victor氏は、現在もっとも先進的で広く受け入れられているiPadをとりあげて、次のように評価する。 (iPadを…

未来のインタフェースはどうあるべきか:Bret Victor氏の不満(その1)

"Productivity Future Vision"は、人間とコンピュータとのインタラクションの近未来を描いた、マイクロソフト社のコンセプト・ムービーだ。この映像は、おそらくマイノリティ・レポートのように、ヒューマン=コンピュータ・インタラクションに携わる人々に…

Tangibleな財布:Proverbial Wallet by M.I.T. Media Lab

"Tangible"とは「触れて知覚できる」こと。現在研究開発されているインタフェースの多くが、この"Tangible"と言う概念を取り入れている。この傾向を裏返せば、今の世の中があまりに「非Tangible」になりすぎた、と言うことだろう。 例えば、財布。昔は、財布…

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