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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

小惑星のビッグデータ 'Asterank'

私達の太陽系に無数に存在するといわれる小惑星。そんな小惑星の膨大なデータベースが、Asterankだ。 Asterankには60万個を超える小惑星のデータが蓄えられている。それらはNASAなどの既存のデータベースからあつめられただけでなく、科学論文などから質量や…

世界「最小」の映画:"A Boy and his Atom" by IBM Research

少年の前に現れた一つの玉。少年はその玉を手毬のようについたり、壁に打ち付けたり、投げたりする。やがて玉は雲をすり抜けて空に昇り'THINK'と言う文字になる。そして作成者’IBM'のロゴ。1分半ほどの白黒のコマ撮りアニメは、数十年前の8ミリカメラで作…

ノーベル賞受賞者が落書きしたら:Sketch of Science

ノーベル賞受賞者が自分の研究を「落書き」で表現したら、どうなるだろう?そんな子どものような疑問を持ったのは、写真家ウォルカー・ステガー。彼がすごいのは、この大胆な疑問を思いついただけでなく、それを実行までしてしまったことだ。ウォルカーは、…

クラウドファンディングによるビデオジャーナリズム:Vourno

世界初のクラウドファンディングによる映像ニュース・プラットフォーム、"Vourno"が正式運用を開始した。制作者(Vourno)がプロジェクトの内容や必要資金を提示し、出資者(Pub)は支援したいプロジェクトに出資するというスタイルは、他のクラウドファンデ…

目立たないが大切な研究開発を伝えること

ここ数日、新聞などで地盤のリスクが話題になっている。土砂災害のおそれがある山間部や、崩壊の危険性が高い宅地を「可視化」した地図も公開された。このニュースを見て一年前に取材したサイエンスニュースを思い出した。シリーズ学協会の提言 地盤工学会だ…

インパクトあるHIVウィルスの可視化:Human Immunodeficiency Virus model

よく理解できないが、感覚に突き刺さってくる。人類が何かを初めて見るとき、そこには驚きを超えた、言葉にはできない感覚があるのだろう。そういう感覚を、この奇妙な「オブジェ」は与えているような気がする。 このオブジェの正体は、100編を超える、X…

NASAの英知を結集した、スケールの大きな可視化映像:Dynamic Earth by NASA

太陽の発する光と放射線は常に地球に降り注ぎ、それによって、海流や気候など、現在の地球上の営みが支えられている。太陽から地球まで、すべての自然の営みは深く関係しているのだ。そんな自然の営みを解明する様々なシミュレーション計算を、ひとつにまと…

東京スカイツリーは、世界一の雷研究室

今年5月に開業した、東京スカイツリー。世界でもっとも高いタワーは、東京の新名所として連日多くの人で賑わっている。 この東京スカイツリーで、ある研究プロジェクトが始まっている。この鍵となるのが、天望回廊のさらに50m上、地上497mの位置に設…

緊急地震速報の弱点を改善する:同時多発型地震への対応

昨年3月の東日本大震災の後、緊急地震速報の誤報が増加している。震災前の誤報(実際の震度と地震速報の予測が2以上異なっていたイベント)の割合は3割程度だったのに対し、震災後は倍の6割以上に跳ね上がったのだ。そのほとんどは過大な予測、すなわち、…

産まれたばかりの赤ちゃんの脳は、ものを触ることで発達する?:新生児の脳の可視化

近年、日本では早産児や低出生体重児の割合が増加している。ダイエットの行き過ぎなども指摘されるが、早産児や低出生体重児に障害が残らないよう、出生後の脳の発達を助けるケアが必要だ。しかし、実は新生児の脳全体の活動は、まだほとんど体系的に計測さ…

地球上の大規模火災を可視化する:NASA Global Fire Observations

この映像は、2002年7月から2011年7月までの9年間にわたる、地球規模の火災の観測結果(”Global Fire Observations”)だ。NASAが進めるEarth Observatoryプロジェクトの一部として、人工衛星に搭載した「改良型超高分解能可視赤外放射計(Advanced Very High R…

サイバー攻撃を可視化する:情報通信研究機構のNICTER

ハッカー集団アノニマスが毎週金曜日にサイバー攻撃をしかける、と言う宣言を出し、大企業や官公庁は戦々恐々としている。昨年の警視庁やソニーへの攻撃だけでなく、表に出ていないものも多数あると考えられ、サイバー攻撃はもはや珍しいものではない。イン…

局地的大雨(ゲリラ豪雨)をとらえろ!〜気象庁気象研究所の取り組み

局地的大雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」は、数キロメートル程度の狭い範囲に短時間、強く降る雨で、時に大きな被害をもたらしたきた。例えば、2008年神戸市都賀川でおきた増水(小学生、幼稚園児を含む5名が死亡)は、上流で発生した局地的大雨が原因だ。 局地…

ちりも積もれば役に立つ〜広がるエネルギーハーベスティング技術

橋や建物の振動、必要以上に照らしている電灯、テレビや無線LANの電波、体温と室温の温度差、など、私たちのまわりには使われずに捨てられている小さなエネルギーが無数にあります。そういう小さなエネルギーを「拾い集めて」有効に利用しようと言うのが、エ…

法と科学のすれ違い:不確実な科学的状況での法的意思決定

原子力発電所の事故や医療過誤、特許紛争など、科学技術の知見が裁判に健全に活かされるべき状況が増えています。しかし、実際の法廷では、真実を追究する裏返しとして常に不確実性が残る科学と、紛争を解決するために明確な判断が求められる法との間に、深…

都市のライフラインを破壊する、液状化現象

液状化現象については、少し前にJSTサイエンスニュースで配信しました。この回は取材・制作を通じて大変勉強になったので、ブログを書いてみました。東日本大震災は様々な問題を社会につきつけ、私たちの日々の生活基盤がいかに危うい物であるかを明らかにし…

Dysonエンジニアのしゃれた実験〜Dyson air multiplier

「羽根のない扇風機」として話題になった、Dyson社のAir Multiplier。先日、電気店で実物を見てきました。思ったより小さくて華奢な筐体と、さすがDysonと言う感じのシンプルで未来的なデザインが、他の扇風機とは一線を画す存在感を出していました。(そも…

大都会の脅威:長周期地震動〜JSTサイエンスニュース

制作に参加している科学技術振興機構のサイエンスニュースで、今回、長周期地震動をとりあげました。長周期地震動とは、地震波の中の比較的ゆっくりした揺れで長時間続く傾向があります。この長周期地震動が問題視されているのは、都会がある平野部で顕著に…

神になった気分で宇宙で遊ぶ〜 Universe Sandbox

今回紹介するアプリ、Universe Sandboxは、一言で言うと「インタラクティブ太陽系シミュレータ」です。太陽、惑星・衛星や小惑星・彗星を、力学的にシミュレートして美しい3D描画で表示、マウスを使ってインタラクティブな操作ができる。…と、ここまでなら…

日常生活であびる放射線〜放射線医学総合研究所”JISCARD”

福島原子力発電所の事故以來、メディアにも多々登場している、独立行政法人放射線医学総合研究所、通称、放医研。研究所の名前が示すとおり、放射線と医療に関係する研究に取り組む研究所です。放医研では早くから放射線防護の調査・研究も行われています。…

社会の中の科学〜JSTサイエンスニュース

科学技術振興機構(JST)のサイエンスニュースは、映像によって科学技術の「今」を伝えるインターネット番組です。 シンプルなタイトルが示すとおり、飾らない、ストレートな切り口で、先端科学から身近な科学、科学政策まで幅広い話題を扱っています。 弊社…

アルゴリズムをダンスで理解する?

プログラムを作る人なら、アルゴリズムの基礎を学ぶために「ソート」について勉強したことでしょう。そんな人々のために作った…のかどうかは定かではありませんが、こんな動画を使って「ソート」について理解を深めましょう!? AlgoRhysmicsさん(名前もし…

自然に学ぶ科学技術〜トンボのハネの風力発電

この写真、なんだか分かるでしょうか?なんだか凸凹した物体ですね。下側の写真は流れを可視化したものだと言うことはわかる人も多いと思います。でも何の流れなんでしょうか。 実はこの凸凹した物体、トンボのハネなのだそうです。(出典:ネイチャーテック…

思わず息を飲む映像〜aomorigontaさんの星空

今朝のNHKのニュースで、思わず息を飲むような映像に出会いました。aomorigontaさんが撮影した青森の星空です。 様々な色に変わる空、形を変えながら流れる雲、一面にちりばめられた星、すべてが幻想的。この映像、デジタル一眼のインターバル撮影で作成して…

インフォグラフィックの教育ビデオ〜"I love charts" PBS KIDS

子供時代に体験したことは、大人になっても残っているものです。当時五感を使って得たものが、その後の人生を決めるかもしれません。その意味で教育ほど重要なものはありません。 PBSの"SID the Science Kid"は科学をテーマにしたCGアニメーション番組。その…

星のサイズの比較 〜 Star Size Comparison

広大な宇宙の中では、私たちの住む地球もほんのちっぽけな存在でしかない−−−。頭ではわかっていてもなかなかイメージしにくいものです。この動画は私たちが知っている様々な星のサイズをCG映像で比較したもの。月から始まって、太陽系の惑星、太陽、そして太…

食べ物のアート&サイエンス〜"Modernist Cuisine"

食べ物と言う日常もっとも身近なものにもアートとサイエンスがある。Modernist Cuisineでそんな映像が紹介されています。上はポップコーンができる瞬間を高速度カメラで撮影したもの。トウモロコシの種には約15%の水分が含まれ、加熱すると種の内部で水が…

科学と芸術の祭典〜ASIAGRAPH2010 in Tokyo

この10月ASIAGRAPH(アジアグラフ)が東京で開催されます。「アジアグラフは、アジア独自の多様な文化と、科学と芸術の融合が生み出すアジア独自の優れたデジタルコンテンツを更に発展させるために、世界の第一線で活躍するアジアの研究者とクリエイターが…

微小な世界に癒される〜NIKON Small World

「可視化」のアプローチは数あれど、顕微鏡写真の持つ魅力は多くの人を虜にするようです。 NIKONの"Small World"は美しい顕微鏡写真の宝庫。様々な「微小世界」のイメージは、人間の目を越えた新鮮な視覚による驚きと、一種の癒しを感じさせてくれます。現実…

声は偉大なるツール〜Perry Cook招待講演(CrestMuse Symposium 2010)

今週関西学院大学で開催された、CrestMuseシンポジウム2010で、プリンストン大学コンピュータ・サイエンス学科教授のPerry Cook氏が、"Cantabile(mente): Voice as Instrument / Instrument as Voice"と言う招待講演を行ないました。 Cook氏の講演は、人間の…

自然と数学の美しい関係〜Nature by Numbers

スペインのCGアニメーション会社ETEREAが、Nature by Numbersと言う映像を公開しています。Nature by Numbersでは、オウム貝やひまわりの種の並びと言う自然と、フィボナッチ数列と黄金比と言う数学の関係を、美しいCG映像で魅力的に見せてくれます。 自然の…

感染美~Infectious Beauty

久しぶりにディスカバリー・チャンネルのサイトを覗いてみたら、とても面白い記事を見つけました。題して"Infections Beauty(感染美、でしょうか?)"。ウィルスやバクテリアをガラス彫刻で再現したアートです。 ウィルスやバクテリアと言うと人間にとって…

数字で見る自然〜Nature by Numbers

Nature by Numbers from Cristóbal Vila on Vimeo.数学は人間が頭の中で作り出したものなのか、本来、自然に備わる本質的な性質なのか---。 あまりにも美しい、自然と数学の関係を発見した時、自然の持つ不思議さに畏敬の念を感じざるを得ません。スペインの…

地表上のグラフ〜Charts in the landscape

Google Mapで地表を眺めていると、時に自然や人が作ったにしては、あまりによく出来ていると感じる、不思議な地形に出会います。 Cartogrammer.comで紹介されているのは、自然の中のグラフ。GoogleMapの航空写真の中から、ポーラーグラフ、棒グラフ、パイチ…

高精細な地球地図データベース〜NASA Blue Marble: Next Generation

「NASAが宇宙を研究していることは誰でも知っています。でも、地球のことを研究していることは、あまり知られていません。」と言う書き出しで始まるNASAのサイト、The Blue Mable next generation。昨日紹介した、Earth Observatoryの1セクションですが、さ…

ため息がでるほど美しい地球〜NASA Earth Observatory

どんなに精巧な造形物も自然の美しさにはかなわない…。 この命題はやはり真実だと思わせるのが、NASAのEarth Observatoryで公開されている写真です。Earth Observatoryの目的は、NASAの研究で得られた気候と環境に関する画像や記事、新しい発見を一般に公開…

「週刊宇宙天気ニュース」始まる!〜「ネット・ニュース」分野が拡大しそうな予感

「週刊宇宙天気ニュース」が始まりました!「週刊宇宙天気ニュース」とは、太陽からやってくる太陽風が通信などに影響を与える、いわゆる「地磁気嵐」の情報を伝えるインターネット・ニュースです。独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の電磁波計測センター…

現代の「パワーズ・オブ・テン」:"The Known Universe"

チャールズ&レイ・イームズが、科学映像の記念碑「パワーズ・オブ・テン」を発表してから42年。 科学も映像表現も大きく進歩しました。アメリカ自然科学博物館の"The Known Universe"(わかっている宇宙)は、現代の「パワーズ・オブ・テン」です。天文学・宇…

サイエンス・ニュース・ネットワーク 佐藤文隆の「科学を斬る!」が面白い。

今週から配信を開始した、サイエンス・ニュース・ネットワークは、科学に関する様々な話題を映像で紹介するインターネット放送です。 この番組は、いろいろなコーナーを組み合わせて一回の番組を構成する「アラカルト方式」を採用しています。各コーナー、それ…

サイエンス・ニュース・ネットワーク配信開始!

久しぶりのブログ更新です。 しばらくブログを書けなかったのは、あるプロジェクトの立ち上げにかかりっきりだったためです。科学技術振興機構のサイエンス・ニュース・ネットワークです。サイエンス・ニュース・ネットワークは、NPO法人知的人材ネットワーク…

温度を感じるディスプレイ:"Thermoesthesia"

視覚と聴覚とともに、暖かさや冷たさと言う触角にも訴える未来のメディア。それが、首都大学東京の串山さんが開発された"Thermoesthesia"です。2006年のアルス・エレクトロニカに出展された時の映像がYouTubeにアップされています。テーブル状のディスプレイ…

宇宙飛行士が見た地球:Bella Gaia

宇宙飛行士から見た地球はどのように見えるのか? バイオリニストKenji Wiliams氏が誘う、45分間の宇宙へのライブ・トリップが、Bella Gaiaです。 YouTubeにアップされた5分間のデモムービーを見ると、そのクオリティの高いインフォグラフィクスに圧倒され…

元素の歌:The Elements Song by Tom Lehrer

先日、They Might be Giantsの"Meet the Elements"と言うミュージック・ビデオを紹介しましたが、もっと老舗があるのですね。Tom Lehrer氏の"The Elements Song(元素の歌)"です。こちらはピアノ弾き語りのコミカルな曲です。元素の名前をひたすら歌い続ける…

インフォグラフィックでサイエンスなミュージックビデオ "Meet the Elements"

映像と音楽と科学を組み合わせると、こんな面白いものができるんですね。うれしい驚きを持って見たのが、米国のロックバンドThey Might be Giantsの"Meet the Elements"です。「地球上のたいていのものは、C(炭素)H(水素)N(窒素)O(酸素)の4つの元素…

最新の地震を見る:EarthQuake 3D

最新の地震をデスクトップで眺めることができるアプリケーションが、EarhQuake3Dです。 地球を表した球体上に描写された地震のデータは、ズームしたり角度を変えたり、また、地震の大きさや時間でフィルタリングもできるようになっています。地震の研究者や…

自然で洗練されたインタラクションの世界〜World Builder by Bruce Branit

コンピュータと人間が高度にインタラクションする世界を描いた美しいショート・フィルム、"World Bulder"。制作は、VFXの専門家、Bruce Banit氏です。 "World Builder"はショート・フィルムとしての構成や演出はもちろんですが、中に描かれたインタラクション…

サイエンス・バージ (Science Barge)

食に対する関心は、今、世界共通の傾向です。 GOOD Magazineのビデオに、ニューヨークの街中でユニークな農業を行っているScience Bargeの活動が紹介されています。 Science Bargeは、船の上に作った科学博物館。現在はニューヨークのハドソン川に「停泊中」…

パワーズ・オブ・テン

このブログも今回で100投稿目です。それにちなんで、「パワーズ・オブ・テン("Powers of Ten"」について書くことにしました。「パワーズ・オブ・テン」とは、1977年にチャールズ&レイ・イームズ夫妻が制作した、約9分半のサイエンス・ドキュメンタリ…

リアルで美しい生命の世界〜バイオビジョンズ

生命科学の分野にもすばらしいCGが数多くありますが、映像の完成度と言う観点では、BioVisonsに勝るものはないでしょう。ウェブサイトで公開されている、"The inner life of the cell"は、リアルさと美しさを両立した、思わず見入ってしまうすばらしいCGです…

超ロングセラーのインフォグラフィクス "Gray's Anatomy"

150年間現役で使われているインフォグラフィクスがあります。 1858年にヘンリー・グレイが著した、"Gray's Anatomy"(「グレイ解剖書」)と言う学術書です。現在第40版を重ねる本書は、今でも解剖学の「バイブル」として世界中で使われています。ほぼ全頁…

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