サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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科学技術

「Makerムーブメント」は世界を変えるか:Maker Conference Tokyo 2012

[2012.11.3補足] 今回のMakerムーブメントの取材は、サイエンス チャンネル にまとめました。ぜひご覧ください。 #######日本科学未来館で開催された、Maker Conference Tokyo 2012に参加した。 サイエンスニュースのリサーチ取材として参加したのだが、、個…

国境を越えた新しい市民参加型技術開発の試み:NASA International Space Apps Challenge

世界に貢献するツールをみんなで協力して創ろう、と言う市民参加型国際イベントを、NASAが開催する。 'The International Space Apps Challenge'と名付けられたこのイベントは、宇宙探索ミッションや地球上生命の持続的発展に貢献するソフトウェアやハードウ…

宇宙ゴミを「可視化」する:スペースガードの取り組み

人類が宇宙空間に進出して、50年。未開の地が徐々に把握され、新しい知見が得られた一方、当初は予想していなかった課題も出てきている。そのひとつが地球の軌道上に多数存在する、「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の問題だ。宇宙ゴミとは、地球周りの軌道…

藻と人間の共生〜サイバー・ガーデンH.O.R.T.U.S.

最近話題の植物工場。農業の新しい姿として期待されるだけでなく、都会に住む市民の家庭菜園の代わりとして、「自然に触れる」場所としても注目され始めている。植物工場で癒される---少し前には想像もできなかったことだ。そして、未来の植物工場は僕たちの…

音声入力に未来を見る〜ビーイング・デジタルからVoiceTra へ

1995年に出版された「ビーイング・デジタル」は、15年以上経った今でも未来の道先案内人として時々読み返したい本の一つだ。バーチャルリアリティ、画像認識、インターフェース、ネットワークから、情報化社会の本質論まで、初代MITメディアラボ所長、ニコラ…

科学技術は世界を救えるか?〜直島宣言への期待

今年3月、瀬戸内海に浮かぶ直島で「サービス・ビジネスと科学と新技術」と題したワークショップが開かれました。研究、ビジネス、マスコミなど各界から30人を越える有識者が参加し、従来の考え方にとらわれない自由な雰囲気で議論が行われたそうです。そ…

へんな数式美術館

先日久しぶりに本屋に行きました。「特集本」コーナーにサイエンス系の本が多数おかれていました。サイエンス系とは言っても専門書ではなく、サラリーマンが通勤電車で読めるような軽めの本で、このようなポップなサイエンス系の本がたくさん出ていることに…

リアルで美しい生命の世界〜バイオビジョンズ

生命科学の分野にもすばらしいCGが数多くありますが、映像の完成度と言う観点では、BioVisonsに勝るものはないでしょう。ウェブサイトで公開されている、"The inner life of the cell"は、リアルさと美しさを両立した、思わず見入ってしまうすばらしいCGです…

科学技術可視化の国際的コンペ

米国科学財団(National Science Foundation)が、国際科学技術可視化コンペ(International Science & Engineering Visualization Challenge)と言うものをやっています。 コンペの要旨には次のようなことが書いてあります。「科学は言葉で語られるだけではな…

ワクワク感を伝える

最近、ポスドク・シニア研究者支援を行うあるNPO法人に参加しているのですが、ここの理事会はいつも、議事よりも雑談の方がずっと長いのです。しかも、雑談を主導しているのは、○○大学名誉教授とか元○○学会会長などの、そうそうたる方々です。 今までの話題…

ガリレオの望遠鏡

昨日の新聞に、ガリレオが17世紀に使った望遠鏡の復刻版の記事が載っていました。1本17万円と言う高額にもかかわらず、30本が完売。現在第2弾を準備しているそうです。 元々、この復刻望遠鏡は世界天文年を記念した企画のひとつで、かなりのマニア向…

科学の知識は天の川に似ている?

科学知識のやり取りを目で見る。 そんな試みを、ロスアラモス研究所が行っています。自然科学の各分野から23のデータベースをとりあげ、10億を越えるやり取りから引用パターンなどを解析し、視覚化した結果が上の図です。 各分野の関係性を概観し、おろ…

これは楽しめます!自動作曲システム

まじめな研究なのに結構楽しめる…そんな、「おもしろまじめ」研究の最近のヒット作が、東京大学大学院情報理工学系研究科・嵯峨山研究室の自動作曲システムORPHEUS(オルフェウス)です。嵯峨山研究室は音楽情報を数理的に扱うアプローチで、ユニークな音楽…

CrestMuseシンポジウム

この夏、CrestMuseプロジェクトのシンポジウムが開催されます。 CrestMuseとは、戦略的創造研究推進事業CRESTの中の、「デジタルメディア作品の制作を支援する基礎技術」と言う研究領域の通称です。"Muse"と言う言葉が示すとおり、音楽デザインを支援する技…

Kikimimi

先日の産学官連携会議で、大阪電通大の開発したkikimimiと言うゲームを体験しました。 kikimimiとは、「音で遊ぶカードゲーム機」。宝石のような「コマ」のひとつひとつにRFタグが埋め込まれていて、専用の読み取り機にかざすとその内容が読み上げられます。…

JISCARD

本日もデータ視覚化の話です。 独立行政法人・放射線医学総合研究所でJISCARDと言う研究プロジェクトが行われています。 JISCARDとは、宇宙線〜太陽や他の銀河から地球に降り注いでいる放射線〜による被ばく線量を計算表示するシステムです。JISCARDプロジェ…

広がるAI

本日の朝日新聞朝刊に「広がるAI」と言う記事が載っています。 AIとは"Autopsy Imaging"、解剖イメージングのことで、CT画像などで体内の出血や骨折などを調べ、死因を探るものです。海堂尊氏の小説「チームバチスタの栄光」で一挙に有名になりました。 …

京都でタイムスリップ

立命館大学地理学教室が開発した、バーチャル京都を体験しました。http://www.geo.lt.ritsumei.ac.jp/webgis/ritscoe.html バーチャル京都3Dマップは、現在の京都を散策できるだけでなく、昭和初期・平安時代の京都を「歩く」こともできます。昭和初期の四条…

日本の「実用的研究の展覧会」

第七回産学官連携会議を覗いてきました。京都国際会議場の広いイベントホールいっぱいに、大学や研究機関の研究成果が一同に展示されているのに圧倒されました。産学官連携と言うことで身近なテーマが多く、日本各地で取り組まれている「実用的研究の展覧会…

組込み総合技術展 関西

大阪インテックスで開催された、組み込み総合技術展関西を見てきました。http://www.jasa.or.jp/etwest/家電や携帯電話など、さまざまなものにコンピュータが組み込まれる時代を反映して、多くの人が来場していました。中でも、DSP(Digital Signal Processor…

F&M未来技術研究会

電子情報通信学会のフェロー&マスターズ未来技術研究会、を聴講しました。同研究会は、電子情報通信学会からフェローの称号を贈られた研究者、それに値するような業績をあげた研究者が、先端技術を大観し、将来の予見、後継者の触発を行うことを目的とした…

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