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日本の「実用的研究の展覧会」

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第七回産学官連携会議を覗いてきました。

京都国際会議場の広いイベントホールいっぱいに、大学や研究機関の研究成果が一同に展示されているのに圧倒されました。産学官連携と言うことで身近なテーマが多く、日本各地で取り組まれている「実用的研究の展覧会」と言う感じでした。
近未来の世の中を思い描く大きなヒントにもなりそうです。

情報通信機構の超臨場感メディア、橋本典久さんによる360°球体映像「パノラマボール」、大阪電通大ICタグを使ったゲーム「Kikimimi」、大阪大コミュニケーションデザインセンターのPKD(Piece Keeping Design)など、新しいメディアとしても、とても興味深いものがありました。
それらはまた別途紹介したいと思います。

しかし、世の中にはこれだけ多くの研究がなされているのに、私たちはほとんど何も知らないのではないでしょうか。「こんなことをやっているんだ」と言うことを、国民、研究者が何となくでも知っていることが、日本がより良い判断をしていくための基礎にあるのではないか。難しい理論を理解したり、特殊な技術を身につけたり、と言うことではなくて。
それが科学技術のリテラシーなんじゃないか、そんなことを思った一日でした。

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