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大学の研究を真摯に伝えること

http://www.kwansei.ac.jp/Contents_5649_0_14_0_4.html
今、各大学にとって、予算と学生をいかに獲得するかが、まさに死活問題になっています。
その解決法のひとつとして、映像を利用する大学も増えています。大学の雰囲気やキャンパスライフを伝えるのも良いでしょう。でも、本来大学は学問を学び、研究を行う場所です。大学の研究者は日々独創的な研究をしているのですから、それを真摯に伝えれば、必ず共感する学生や企業があるはずです。またそうすることで、「こんなはずじゃなかったのに」と言う、後になってのミスマッチも防げるはず。
そんな正攻法な映像を配信している大学のひとつに、関西学院大学があります。関西学院大学では、KG Broadband Stationと言うインターネット放送局を開設し、理工学部の研究を紹介しています。
医薬品を効率的に生産する「プロセス化学」で社会に貢献する田辺陽教授、生命の起源の解明と微生物の産業利用を進める藤原伸介教授、独創的なナノ加工技術で世界的に注目される金子忠明教授など、知れば知るほど興味深い研究が並んでいます。
このような真摯で地道な活動は、学生や資金の獲得だけでなく、広く科学リテラシーの向上につながり、科学離れや捏造問題もなくなると信じています。そうなるよう、私たちも頑張りたいです。

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