サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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コンピュータで映像を創る

ProcessingやActionScriptと言ったビジュアルに強いスクリプトが存在感を強めています。
今まで手作り感の強かった映像制作が、プログラミングと言う強力な武器を得て、新しい展開が始まったといえるでしょう。

その昔、まだパソコンと言う言葉もなかったころ、ベーシック言語で図形や絵を描くことがとても新鮮でした。コンピュータで絵が描ける、と言うことが、それまでのコンピュータ=計算機と言う概念を打ち砕いてくれたからです。しかし絵を描くと言うのは思ったより大変な作業で、そう簡単にコンピュータが人間に取って代わったわけではありません。コンピュータは絵の具やインクの代わりにはなっても、どんな絵を描くのかはやはり人間が指示するしかなかったのです。(例えばイラストレータフォトショップが代表的な例でしょう。)

しかし、最近の展開は大きな可能性を感じさせてくれます。
ProcessingやActionScriptは、アルゴリズムとデータ取得機能によって、人間にはできなかった描画を行うことができます。例えばネット上のインターネットプロトコルを集めてきて視覚化する、センサからの入力をデジタルに変換して描画するなど、創造力次第で様々な可能性が広がります。

これらは、プログラムでも映像でもない、新しいメディアになると予感しています。

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