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まかせてください、と言えるか?

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の大木隆生さんの回を見ました。大木さんは血管外科医として世界的に名を知られた方で、現在母校である慈恵医大に戻り、第一線で執刀されている方です。
今回の番組は、手術室までカメラが入り込み、現場の生の姿を捉えた一級のドキュメンタリーでしたが、それ以上に大木さんの人間としての魅力に心打たれました。
大木さんは手術がどんなに難しかろうと、可能な限り引き受け、リスクを伝えた上で「まかせてください」と伝える。今、クライアントに心から「まかせてください。」と伝えられるプロフェッショナルが何人いるだろうか。責任感と努力がなければ、決して言えない言葉です。私たちは、クライアントを喜ばせるより先に、言い訳や逃れ方を考えていないだろうか。
「自己の利害、時には命もかえりみない、アマチュアリズムの極致がいわばプロフェッショナルではないでしょうか。」と言う大木さんの言葉は、仕事の原点を見つめなおすきかっけを与えてくれたように思います。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090414/index.html

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