19世紀最大の疫病と言われるコレラ。英国では多くの死者を出した一方、疫病学を確立・発展させる大きなきっかけにもなりました。
そのひとつが英国の医師John Snowがまとめた一枚の地図です。
Snowは1854年に英国でSOHOで発生したコレラを調査・研究し死亡者を街の地図にプロットしました。その結果、ある井戸がコレラ死亡者分布の中心と一致することがみえてきたのです。Snowによってコレラは水を介して感染することがつきとめられ、コレラの大量発生を防ぐ大きな成果となりました。(それまではコレラは空気感染説が優勢だったそうです。当時の英国の街はたいへんな「臭い」で満ちていたことも空気感染説を後押しする事実だったとのこと!)
Snowの調査はもちろん素晴らしいのですが、もしその結果を視覚化しなければ、深い洞察は得られなかった、伝わらなかったのではないでしょうか。「インフォ・グラフィクス」の効果を示す良い事例だと思います。
英語が堪能な方はSteve Johnson氏がTEDで語っている動画がありますので御覧下さい。