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最先端の研究を楽しく魅せる〜予感研究所3

http://openspiral.jp/
ブログに書くのがかなり遅れましたが、ゴールデンウィークに科学未来館で開催された「予感研究所3」を取材しました。

予感研究所とは、JSTの「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」研究領域の研究成果を、一般の人が楽しんでもらえるように展示するイベントです。研究総括の原島博東大名誉教授曰く、「最先端の研究者は自分の研究がいかに楽しいかを伝える義務がある。本当の研究は色々な人に伝えたくなるようなものであるはず。」との言葉に示される通り、最先端の科学技術が背景にありながら、見た目はテーマパークのように楽しい空間が作られていました。ゴールデンウィークとあって親子連れが多かったのですが、大人も子供も本気で楽しめると言うのは単なるエンターテイメントではない、本物の驚きがあるためでしょう。

私が心を惹かれたのは、非線形数学を使ってアート作品を作り出す複雑系数理アートと、おそらくは唯一の非ハイテク作品であろう「予感ウォール」です。壁一面に文字と絵、写真を使って時系列に出来事を記録する「予感ウォール」は、クリエイティブな考えをまとめるのに大いに使えそうです。

予感研究所で素敵な「予感」をもらいました。

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