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視覚コミュニケーションにおける5つの神話 その1/2

http://understandinggraphics.com/design/5-myths-of-visual-communication/

Understanding Graphicsに面白い記事が載っていました。題して、「視覚コミュニケーションにおける5つの神話」。

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視覚コミュニケーションは、なかなかやっかいな仕事である。脳のプロセスが未解明で複雑であることに加え、(視覚が)部分的にしか伝わらない言語だからだ。視覚コミュニケーションを効果をあげるには多くのアイデアがある。しかし直感に基づいた仮説や誤解、またそれらに至っていないものもある。そのいくつかを紹介する。


神話1:大きい文字ほど長時間読まれる

ニュース25のウェブサイトで行った視線追跡調査で驚くべき結果が得られている。(少なくともニュース的な)ホームページでは、視聴者は文字が大きいほど読む時間は「少なく」、表層的に読んでいることがわかったのだ。調査によると、小さい文字に出会うと読者はより集中して文字を読むが、見出しのような大きな文字だと興味のある文字やフレーズだけを拾い読みする傾向にある。注:この発見は、アクセシビリティの目的で大きな文字を使うことをやめるべきだと言うものではない。(Poynter Institute等、2004年)


神話2:画像は大きいほど注意を引く

ウェブページでは大きい画像ほど注意を引くことには疑いの余地はない。しかし18-31才に行った調査では、ある種のより小さな画像の方が大きな画像よりも人の注意を引くことがわかった。一般に大衆が知っていると考えられる有名人の写真である。実験では、スティーブ・ジョブズ等の著名人の小さな写真のあるタイトルは、より大きなページのメイン画像よりも長い間目がとまることをしめした。つまり、画像の中身が重要と言うことだ。(Djamasbi等、2010)

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