日本では司法における可視化が色々と話題になっていますが、とっつきにくい法律関係の文書を少しでもわかるようにしたい、と言うのは世界中どこでも同じようです。
IBMのビジュアリゼーション・ラボが、Many Billsと言うユニークなサービスをベータ公開しています。Many Billsは議会に日々提出される法案を、可視化によって整理・把握しようと言うものです。
法案とは法律になる前の「法律の卵」で、ある決まった書式で記述されています。Many Billsでは
- 法案の分野、番号、提案日、タイトルと概要(構成)
- 各議員がどの法案を提案したか。いくつ提案したか。
- 各法案の成立、不成立。
- 法案の検索。タイトルだけでなく、法案本文の検索も可能。
等の機能が提供されています。
「最小」表示では文字情報は最低限に、法案の分野が色分けで一目でわかるように表示されます。
また、各ユーザの「トレイ」に保存された法案は、自分だけのセレクションとなるだけでなく、他のユーザとオンラインで共有することも可能。ブログ等に埋めこむこともできる。これら機能は、YouTube等と同じ感覚ですね。
そもそも法律に疎い僕は、英語の壁とあいまって、せっかくの可視化でも理解がおいつきませんが、例えば法案の一覧では色分けで法案の分野が即座に識別できるだけでも画期的なことかもしれない、と思います。