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宗教と貧困の関係〜GALLUP調査のインフォグラフィクス


GALLUPのレポートを基に、ニューヨーク・タイムズが秀悦なインフォグラフィクスを公開しています。
GALLUPの調査は、国ごとに「日常生活において宗教が重要な位置をしめている」と考える人の割合と一人当たりのGDPの関係を調べたもの。縦軸に「宗教を重要と考える人の割合」、横軸に「一人当たりGDP」をとると右下がりの関係、すなわち両者は相反することが読み取れます。つまり、宗教が重要な国ほど貧困である、と言うことを表すグラフィックなのです。

なお、この傾向に反する代表国が米国です。一人当たりGDP世界一の国は、65%もの人が宗教が重要だと答えています。ちなみにフランスは30%、英国は27%、日本は24%。日本の「宗教派」はそれでも実感より多いと感じますが…。

素晴らしいインフォグラフィクスが「事実」を指し示し、人間がそれを解釈し、対応すると言う分業ができることこそ、インフォグラフィクスの役割です。そのような事例の1枚になることを願います。

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