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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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引っ越しを可視化する:Deluge

http://vis.bengler.no/deluge
誰もが引っ越しをする。どこからどこへ動くのかは、各人の目的や環境によって異なる。もし、人の動きを可視化したら、そこから何かが見えてくるだろうか。ノルウェーのクリエイター、Even Westvangによる"Dulge"は、そんな着想から作られた映像だ。

"Dulge"は、2006年から2007年にかけて移動した30万人ののノルウェー人の動きを、3D空間上に可視化したもの。ノルウェー国内の各都市、そして、国外の主要な都市との間で、人がどれくらい移動したかを、一人をひとつのパーティクルとして、美しい軌跡で表現している。
データ可視化の強みとして、スクリーニングも施されている。例えば、60歳以上の人は比較的近郊の都市へ移動している、年収10万ドル以上の人の動きは大都市に集中している、などが、この可視化作品から読み取れる。

人の動きのデータを取得するためのアイデアもユニークだ。Westvang氏は2年間、800万通に及ぶ納税申告書の郵便番号の変化を取り出して、引っ越しの状況をつかんだそうだ。以前とは比べものにならないほどデータが取得されるようになったとは言え、まだデータが存在しない活動の方が圧倒的に多い。既存のデータを使って人の行動を推定するには、ユニークなアイデアが必要だ。可視化の作業は力業だけではない。クリエイティビティとクレバネス、その両方が必要なのだ。

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