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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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自分だけの暮らしやすさ指標を作る:OECD Better Life Index

http://oecdbetterlifeindex.org/
経済開発協力機構、いわゆるOECDは、言わずとしれた国際経済全般を議論する国際機関だ。その目的を遂行するために、OCEDのデータベースには世界各国の膨大なデータが蓄積されている。問題は、データがありすぎて概観や比較が難しいことだろう。どこからどう見れば良いのか、門外漢は面食らってしまう。そう言うときは、可視化の出番だ。
OECDのBetter Life Initiativeのトップページに掲載された"Better Life Index"は、クリエイターのMoritz StefanerとRaureifがOECDとのコラボで制作した、Flashによるインタラクティブ・コンテンツ。住環境や教育、健康、安全など、生活に関する11の指標を使って、自分だけのLife Indexを作ることができる。
こういうコンテンツを見ると気になるのは、やはり、我が日本の評価だろう。日本のデータを見ると、安全は世界一、教育もトップクラス、収入もまあまあだ。雇用は最近かなり落ち込んだとは言え、まだ平均よりは上のようだ。しかし、それ以外の指標はすべて平均以下。特に、ワーク・ライフ・バランスや生活満足度はかなり低い。

僕は30代の頃、アメリカで5年間ほど暮らした経験がある。すべてアメリカが良いとは思わないが、全般的な生活の質はアメリカの方が高いことを実感した。帰国後は、日本の生活にまた「なじんで」しまったが、今回あらためて海外との比較を見ると、何とかならないものかと思えてくる。なぜ、日本人はこんなに生活を楽しめないのか。あるいは、楽しもうとしないのか。政府や国に頼るのではなく、僕も含め、個々人の、かなり大きな発想の転換が必要だ。僕たち自身の生活の問題なのだから。
様々な困難な状況が訪れ、世の中が変化を必要としている今は、生き方を変える大きなチャンスとも言える。その第一歩として、各人が自分自身の「暮らしやすさ指標」を考えてみるのもよいかもしれない。

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