サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

美しく、繊細で、神秘的な光景:NASA宇宙ステーションから見た夜の地球


宇宙空間に出た多くの宇宙飛行士に、精神的な変化が訪れる---立花隆が「宇宙からの帰還」で述べたこの発見は、宇宙飛行士以外の人類にはただ想像することしかできない。しかし、この映像を見た後は、その記述を疑う人はいないのではないだろうか。
2011年8月から9月にかけて、NASAの宇宙ステーションのクルーが高感度カメラで撮影した地球の映像は、人類が作ってきたどんな精緻な映像よりも美しく、繊細で、神秘的だ。オーロラ、雷、大気、そして街の光。夜の地球には様々な光が存在し、素晴らしい光景を創りだしているのだ。ひとつひとつの自然現象がどのようにして起きるか等という科学的興味も忘れるほど、この映像はすべての人の心を虜にするだろう。それ以上、ここに書くことはない。
この映像を肉眼で見た宇宙飛行士の心に、僕たちが想像もできないようなことがおきたとしても、それは不思議なことではないと納得してしまう。それどころか、この光景を見て心に何の変化もない人がいるとすれば、それこそが不思議だ。

copyright(c) 2008-, Atsuhiko Yasuda All Rights Reserved.