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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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回転するカメラから見える風景: Oscar Lhermite氏の「パワー・ドリル・カメラ」

http://dsc.discovery.com/gear-gadgets/seeing-in-circles-attach-a-camera-to-a-drill-video.html
撮影の世界では日々新しい撮影技法が開発されている。カメラマンやビジュアル・アーティストの熱意と創意工夫にはいつも感心するのだが、このアイデアはもしかしたら今までまだやられていないかもしれない。なぜなら、何のメリットがあるか分からないからだ!

フランスのデザイナー、Oscar Lhermiteが開発したのは、毎分1200回転以上で回る電動ドリルの先にデジタルカメラをとりつけた(だけの)撮影機材。この機材は、あらゆる風景を、同心円状が刻一刻と変化するアート作品に変換してくれる
こんな面倒なものを作らなくても、普通に撮影した動画を画像処理すればいいのでは?と思うかもしれない。その通りである。画像処理の方が簡単で費用もかからないだろう。しかし、この「パワー・ドリル・カメラ」は、これでしか出せない味がある。何の変哲もない日常の風景が、「ギュイーン」と言う始動音とともに極座標変換されていく数秒間は、何とも言えないノスタルジックな趣がないだろうか。(ないかもしれないが。)
なお、動画の1分50秒あたりからは、回転する被写体を回転するカメラで撮影したらどうなるか、と言う実験映像だ。高速に回転しているため正体のわからない被写体が、カメラが回転し同期すると、画像が見えてくる。これまた「何のために?」と言う疑問が浮かび上がるのを我慢すると、相対速度の実験にも使えるよね、とこの機材に肩入れしたくなるのが、不思議だ。どんな画像が浮かび上がってくるかは、動画を見てのお楽しみ。

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