先日GOODで見つけたあるニュース記事が、深く心に残った。次のような内容の記事だ。
サウスカロライナ州ブラフトンにある、コーナー・パーク・カフェと言うコーヒーショップでの話。2年ほど前、ある女性客がレジで自分の支払いを済ませた後、百ドル札を渡して、こう言った。
「このお金を次のお客さんのために使って欲しいの。誰かがあなたに、素敵な一日を送ってほしいと思っている、って伝えて。」
オーナーのジョシュ・コークは、その女性の申し出を受け入れた。見知らぬ誰かが支払ってくれると知った客は、「コーヒーをおごってくれるって?いったい、どういうことだい?」と不思議がった。ジョシュは、こう説明するしかなかった。「30分前に来た客が、これで飲み代を払って欲しいってお金をおいていったんだ。」
この出来事は地元のニュースになり、人口1万2千人の小さな町中に広がった。そして、訪れる客が次々に、他の客のために支払うようになっていった。自分は何も注文せずに、ただお金をおいて立ち去る客さえいると言う。最初の女性もその後、二、三ヶ月に一度やってきて、「ペイ・フォーワード」を続けているそうだ。
この店のMサイズコーヒーは一杯1.95ドル。大きな額ではないが、厳しい経済の中、百万ドルの価値がある人もいるかもしれない。一杯の好意は、カフェイン以上に人々を元気にしてくれるだろう。
この小さな記事は、本当の豊かさとは何かを考えさせる。明確な答は見つからないが、少なくともこの記事が素敵だと感じる心があるうちに、僕も何かを実行したい。
一杯のコーヒーを飲みながらそう思ったことを、書き留めておきたい。