海に流れでたゴミは海流に乗って概要に流れ出す。南北太平洋、南北大西洋、インド洋には海流の溜まり場があり、海のゴミもそこに溜まっているのだ。その量はどんどん増え、海の汚染は深刻になっている。特に多いのは、ビニール袋やペットボトル、ポリカップ等だそうだ。
この状況をなんとかしたいと立ち上がったのは、フランスの工業デザイナー、Elie Ahovi氏。彼の構想したのが、"Marine Drone"なる自動ロボットだ。"Marine Drone"は海中を走行しながら、センサーを使ってゴミを発見し捕獲する。中央がネットになっていて、そこにゴミを溜めていく仕組みだ。可聴下音を発信して魚類が入りこまないようにしている。外形3メートル、全長5メートル、一回の充電で2週間以上の走行が可能だ。
デザイナーの発案だけあってデザインも洗練されている。まだコンセプト段階だが、社会のニーズも大きいだろうし、比較的容易に実現できそうだ。今まで「ものづくり」のハードルは高かったが、オープンソースハードウェアの流れの中、ものづくりの専門家でなくてもかなりのハードウェアを手がけることができるようようになったからだ。
"Marine Drone"のようなプロジェクトが次々と生まれる予感がする。