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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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水泳の世界記録はどのように更新されてきたのか:"Dressed for a world record ? " by Washington Post

http://www.washingtonpost.com/wp-srv/special/sports/olympic-swimming-dressed-for-a-world-record/
いよいよロンドンオリンピックが始まる。オリンピックと言えば、やはり世界記録を期待してしまうが、考えてみれば、毎回世界記録が塗り替えられると言うのはすごいことだ。人間の能力(そして、スポーツグッズの性能)の限界がないかのような進化に驚く。しかし、こと水泳競技に限っては、世界記録更新を見るのはなかなか難しいようだ。

ワシントン・ポストの記事、Dressed for a world record? - The Washington Post(水着が世界記録を更新する?)は、水泳各競技の世界記録更新が1988年以降、どのように更新されてきたかを概観できるインタラクティブなインフォグラフィクスだ。
黒丸が世界記録更新を表し、横線の長さでその記録が保持された期間を知ることができる。右上のボタンが男女の切り替え、左側のメニューで競技別の記録を見ることもできる。

一目瞭然なのは、2008年から2010年に世界記録更新が集中していること。いわゆる「高速水着」が話題になった時期だ。2008年の北京オリンピック以降、この高速水着を着た選手の記録更新が相次いだことで、高速水着問題は、水泳界だけではなく社会全体の注目を集めたことは記憶に新しい。
このインフォグラフィクスは、高速水着が禁止された後、更新された世界記録はひとつ(男子200m個人メドレー)しかないことを教えてくれる。この事実は、高速水着の効果の大きな傍証だ。

スポーツに関係する技術が進化するにつれて、オリンピックが測るのは、生物としての人間の身体能力だけでなく、競技に使われる器具や選手に身につけるものも一体となってしまうことは避けられない。F1レースがドライバーと車メーカーの両方を表彰するように、オリンピックも選手とスポーツグッズメーカー両方の栄誉になる日がやってきても不思議ではない。体力と知力はともに、人間の賞賛すべき能力なのだから。

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