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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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リアルとバーチャルの境界なき近未来の不安:映画"SIGHT"

https://vimeo.com/46304267

Googleの新しいデバイス、Glassの発表はテレビニュースでもとりあげられ、近未来のコンピュータ・インターフェースへの期待をかき立てた。ユーザーが見ている風景に、情報が絵や文字として重ね合わされる。Glassが提供する世界は、リアルとバーチャルの境界がどんどん薄れていく世界だ。まるで、映画「マトリックス」のように...。

イスラエル芸術大学、ベザリアル芸術アカデミー(Bezaleal academy of arts)の学生、Eran May-razとDaniel Lazoが作った映画、"SIGHT"は、そんな近未来の日常をシニカルに描く秀作だ。

この映画で描かれる情報デバイスは、コンタクトレンズのサイズにまで小型化している。主人公は、この小さな情報機器で、スカイダイビングを体験し、料理のレシピを教えてもらい、デート中のアドバイスまでもらう。ユーザーの見る風景には、リアルとバーチャルの区別はつかない。いや、もはやリアルとバーチャルの境界は存在しないし、区別する意味もないのかもしれない。映画のラストシーンは、そのメッセージをシニカルに伝える。

人間の存在自体が薄れていく近未来。映画"SIGHT"が描く不安に、僕たちはどのように順応し、対峙していくべきなのだろうか。

Sight from Robot Genius on Vimeo.

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