先日ニューヨークを襲ったハリケーンは、連日ニュースで報じられた。そのめったにない自然災害を予感していたかのような可視化が、英Guardian紙のデータブログにこの夏投稿されている。"Hurricanes Since 1891(1891年以降のハリケーン)"だ。
米国海洋大気局(NOAA)は台風(NOAAのデータはカリブ海で発生するいわゆる「ハリケーン」だけでなく、全世界の台風(タイフーンやサイクロン等)を全て網羅している。もちろん日本近隣も含めて。)の詳細なデータベースを公開している。"Hurricanes Since 1981"は、このデータベースを使って、1851年以降に発生した台風の位置や速度、名前の情報を可視化したものだ。
このインフォグラフィクスを見ると、台風はカリブ海と東太平洋、そして東アジアに集中している(中でも特にカリブ海が多い)こと、南半球より北半球のほうが圧倒的に多いことが読み取れる。その気象学的理由は自分で勉強する必要があるが、現象を把握するためにデータ可視化がいかに効果があるかを感じ取れる好事例だと思う。