Contrailzが可視化するのは、世界の主要空港の周囲の航空機の航路。Planefinder.netから取得された、2012年10月一ヶ月間の約10億点のデータがプロットされている。
各都市の航路を眺めると、それぞれ特徴がある。例えば、モスクワ上空のある範囲は航空機の空白地帯だ。(モスクワ上空の民間航空機の飛行は2013年3月から許可された。ただし、高度27000フィート以上)一方、ロンドンに着陸する航路が描く曲線は芸術のようだ。Contrailz制作者のおすすめは、ヘルシンキ、フランクフルト、アムステルダムとのこと。「鑑賞」してみてはどうだろう。
もっともContrailzのデータは完璧ではなく、たとえば米国のデータの多くは数値処理の誤差で、グリッド状に見えたりする。それでも、これだけの航路データをネット上でインタラクティブに見られるのはすごいことだ。オープンデータと可視化は、僕たちの体感できる世界をどんどん拡大している。そのひとつの事例だと思う。