アーティスト、チャールズ・ソワーズは、現実世界の現象を表現するパブリック・アートを作ってきた。このWindsweptでは、風を可視化したものだ。
Windsweptが実際に動く様子は、こちらの動画で見ることができる。
横11m・縦7mの巨大なファサードの全面に、格子状に取り付けられた612枚の「羽」が、風向きを教えてくれる。羽の向きは常に代わり、ファサードに模様を描いていく。その模様をしばらく眺めていると、整然さととランダム性を組み合わせたように、また、大局と部分部分のを組み合わせたように見えてくる。おそらくそれが、「自然」の本質なのだ、と教えてくれる。難しい理論ではなく、誰もが得られる心地良い体感として。
Windsweptは、2011年、サンフランシスコ・ランドール・ミュージアムに展示された作品。
出典:Charles Sowers Windswept