読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

14ドルのTシャツのコストはどう配分されているのか:What Does That $14 Shirt From Bangladesh Really Cost?

http://www.ecouterre.com/infographic-how-much-does-that-14-t-shirt-really-cost/
今、僕たちが目にしている商品には、素材、加工、流通、保険、販売など、様々な人々が関与している。その背後には複雑な経済システムがある。しかし、その基本は「価値を生み出した人に、それに応じた報酬が与えられる」ことのはずだ。

ニューヨークにあるコンサルティング会社、O’Rourke Group Partnersは、バングラデシュで作られ、カナダで販売されてるTシャルのコストを調査した。その調査結果をまとめたものが、上のインフォグラフィクスだ。

14ドルの値札がつけられたTシャツの小売価格は、5ドル67セント。そして、そのうち、バングラデシュの労働者にわたる報酬は、たったの12セントにすぎない。

価値と報酬のアンバランスは誰が見ても明らかだ。たとえ、グローバルに分業が進む複雑な経済システムや、各国の経済力の違いというファクタを鑑みても、この分配はフェアと言えるだろうか。それは、普通の人(この経済システムの既得権益と関係がない人)なら誰でもが直感的に感じることだと思う。

そして、このインフォグラフィクスを見れば、どこを合理化するのがよいのかも見えてくる。大きなパイのある場所には、無駄がある可能性も高い、というのは経営学で学ぶ基本だからだ。

価値を生み出している人に、それに応じた報酬が与えられる。そんな「当たり前のこと」を実現するシステムを作ることができれば、世の中はきっと良くなるだろう。デフレやインフレはその結果にすぎない。

「当たり前の社会」が、当たり前ではなくなっていることに早く気がつき、変えていかねばならない。

copyright(c) 2008-, Atsuhiko Yasuda All Rights Reserved.