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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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子どもから大人まで誰でも夢中になる「AR砂場」:AR Sandbox by UC Davis

http://www.wired.com/design/2013/08/this-augmented-reality-sandbox-turns-dirt-into-an-interactive-interface/
畳一枚ほどの箱に入った白い砂。砂遊びをするように、穴を掘り、山を作る。すると、その深さや高さに合わせて、リアルタイムに等高線が投影される。

カリフォルニア大学デイビス校の研究者らが作った「AR砂場」が、米国の博物館(ECHO水族館とバーモント科学館)で人気を集めている。すでに43,000人以上がこのAR砂場を体験した。子供から大人まで、あらゆる年齢の来場者が、穴を掘り、様々な地形を試し、好奇心にあふれた様子で楽しんでいるという。初対面の人同士で、自然に共同作業が始まることも多いそうだ。

「砂場の強みは、誰にも教わらなくても、自分の思い通りの地形をゼロから作れることです。」開発者の1人、USデイビス校のオリバー・クレイロスは言う。


「AR砂場」の圧巻は、雨水や川などの水の流れをシミュレーションする機能だ。砂場に作った山に降った雨は、尾根を伝って流れ、溝の中を川のように流れていく。山を崩し、川を埋めると、水はあたり一面に溢れだしていく。自分自身の手で、大自然を思い通りに作り出せる体験は、まるで創造主になったような気分だろう。


「AR砂場」を実現するテクノロジーは現代ではそんなに特殊なものではない。Kinectと同等のセンサー、プロジェクター、そしてPCがあれば技術的には可能だろう。ただ、人を魅了するアプリケーションは、技術だけで作ることができない。人々にとって自然で、また驚きに満ちた体験を創りだせるのは、技術を越えた感性が必要だ。

「AR砂場」によって、見知らぬ人々がつながっていく様子は、幼いころの、公園での砂場遊びを思い出させる。高度に洗練された技術は、最後は、懐かしく、優しいものになっていくような気がする。


参考:Wired, 'This Augmented-Reality Sandbox Turns Dirt Into a UI'

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