iPhone・Androidとブルートゥース接続する未来の腕時計、'Pebble'。もうすぐ手に入るこのデバイスは、単なるスマホの外部ディスプレイを越えた、新しい文化を生み出しそうな予感がする。その「小さな革命」を担うのが、Pebble上で動くオリジナリティあふれるアプリたちだ。
そのひとつ、'ttmm'は、時計の盤面を好みのデザインに変えることができるアプリケーション。ただし、Pebbleの144X168ピクセルのモノクロ画面に表示されるその盤面デザインは、僕たちが考える普通の時計とはかなり違う。スマートでミニマル、斬新で、未来的だ。たとえば、次のように。
ラインで時を、ドットで分を表す、ttmmchart.
四角形が時を、グリッドが分を表す、dottmm.
マイナス記号の数で時と分、それぞれを表現する、ttmminus.
分を表すドットが9個ずつグループとなって増えていく、9ttmm.
三角形の数と、それらの点滅速度で時刻を表す、ttmmtri.
ドットの数で時分を、線の長さで秒を表現する、dominus.
ttmmは、時を知る、という本来の時計の機能から見れば使いにくいものだろう。しかし、元来、時計は単なる機械ではなく、職人は独自の技術と創造力を発揮し、買い手はその芸術性と「粋」を感じることで、総合的な価値を評価された工芸品なのだはないだろうか。ttmmは、現代では失われてしまったそのような「豊かさ」を、最新のテクノロジーとデザインで、新たな形で現代に蘇らせようとしているのかもしれない。