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民間航空100周年を記念するコンテンツ:In Flight by Guardian

http://www.theguardian.com/world/ng-interactive/2014/aviation-100-years

民間航空会社、いわゆる「エアライン」が誕生して今年で100年。それを記念して、英ガーディアンがスペシャルコンテンツ"In flight: see the planes in the sky right now"を公開している。このコンテンツの目玉は、世界中の空を飛行中の航空機をリアルタイム(正確に言うと2時間前から現在まで)を視覚化する、インタラクティブ・インフォグラフィクスだ。

何千もの航空機が大陸から大陸へ移動する一つ一つの点が飛行機を表している。今現在も、膨大な数の人間が移動しているのだ。ある瞬間に「空にいる」人間は50万人におよぶという。航空機の軌跡はまた、世界中の都市のむすびつきを可視化してくれる。東アジア、ヨーロッパ、北アメリカの各都市のつながりは緊密だ。それに比べると、アフリカや南アメリカはまばらに見える。
http://www.theguardian.com/world/ng-interactive/2014/aviation-100-years

コンテンツでは民間航空誕生の歴史も教えてくれる。世界初の航空有人輸送は、ライト兄弟の初飛行から10年後、アメリカ・フロリダ州で始まった遊覧飛行「エアボート」。定員は一名で、タンパベイを横切った観光経路を一日に2往復した。往復の料金は当時10ドルだったという。
http://www.theguardian.com/world/ng-interactive/2014/aviation-100-years

人類が航空という移動手段を手に入れて100年。この先、リアルな移動手段はさらに発展するのか。それともバーチャルな通信が、人類の移動を不要にするのか。どちらにせよ、世界が狭くなっていくことは間違いない。

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