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筋肉のように柔らかいロボットスーツ:Robotic Ankle by CMU etc.


今、介護やリハビリテーションの分野にロボットが急速に普及している。この度カーネギーメロン大学、ハーバード大学などの共同研究チームが開発したRobotic Ankle=ロボット足首もそのひとつだ。しかしこのロボットは、従来のロボットと違って、とても「柔らかい」。硬い金属のかわりに、空気圧で駆動するアクチュエータ、いわゆる「人工筋肉」を採用しているためだ。

「人工筋肉」の欠点は制御の精度の低さだったが、このRobotic Ankleでは変形を高精度で電気信号に変換するセンサが組み込まれ、実用的な駆動制御を実現したという。ビデオを見ると、まるで本物の筋肉をおきかえたように、人と同じしくみで足首が動いていることがわかる。

硬質のロボットスーツもかっこいいが、長時間装着する介護やリハビリ用なら、軽さや、人間に近い動き・触感が欲しくなる。この分野だけでなく、日常生活に近い分野では「人工筋肉」が機械要素を置き換えていくことだろう。
http://www.ri.cmu.edu/news_view.html?news_id=342&menu_id=238

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