サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

みんなで作る道路地図 OpenStreetMap

OSM 2008: A Year of Edits from ItoWorld on Vimeo.OpenStreetMapとは、みんなで世界の道路地図を作ってしまおうというプロジェクトです。道路地図のWiki版と言う感じでしょうか。2004年に始まったこのプロジェクトの参加者は2万人(2008年)を越えていま…

街も驚く映像:Urbanscreen.com/JUMP!

昨日の続きでUrbanscreen.comのお気に入り作品をもうひとつ紹介します。 Jump!と名づけられたこの映像は、実物の建物の壁面に突如現れた若者が、窓に出入りしたり、壁をよじ登ったり、と言うお騒がせ(?)なもの。ユニークな発想に加えて、その背後にある映…

建物の質感をも変える映像:Urbanscreen.com/LUMENTEKTUR

555 KUBIK | facade projection | from urbanscreen on Vimeo.屋外用プロジェクターはますます高性能化していますが、その最先端のひとつが、ドイツの会社、Urbanscreen.comです。 "LUMENTEKTUR"と名づけられた技術は、高精細の映像を背景に正確にあわせて投…

直感的な画像検索〜Glocal:Image Breeder

カナダのSurry美術館が、Glocalと言うアート・プロジェクトを行っています。技術の進歩によってあらゆる場所でデジタル画像が使われ、あらゆる人が利用できるようになった現代社会の中で、デジタル画像の役割の変化を、アーティストが中心となって探る試みで…

音を可視化する サイマティクス(Cymatics)

サイマティクス(Cymatics)と言う、音を可視化する方法があります。 原理は非常にシンプルです。上を向けたスピーカーのコーンに「お皿」をくっつけて、その中に液体を注ぐだけ。スピーカーから音を出せば、液面が振動して不思議な形を作り出す、と言うもの…

これからの教育は、確率・統計・グラフ?

今週は京都大学基礎物理学研究所の研究会、科学としての科学教育に参加しています。 物理学を中心とした科学研究者、教育研究者、中・高の現場の教師、教育分野へ関心のある若手や一般の方、と様々な分野の方々が集まって行われる議論は大変興味深く、講演後…

データ可視化の最先端ショーケース〜visualcomplexity.com

数あるデータ可視化のポータル・サイトの中で、最高峰のひとつだと言えるのが、Visualcomplexity.comです。 「機能的な可視化は、高度な統計学やコンピュータ・アルゴリズム以上のものである。」と言うポリシーの下、様々な分野の様々なアプローチの可視化事…

科学としての科学教育

来る8月26日(水)〜28日(金)の3日間、京都大学基礎物理学研究所で「科学としての科学教育」なる研究会が開かれます。(詳細は研究会HP、http://www.science-ed.net/ をご覧ください。)日本の「理科離れ」「科学リテラシーの低下」が叫ばれる中、教…

自然で洗練されたインタラクションの世界〜World Builder by Bruce Branit

コンピュータと人間が高度にインタラクションする世界を描いた美しいショート・フィルム、"World Bulder"。制作は、VFXの専門家、Bruce Banit氏です。 "World Builder"はショート・フィルムとしての構成や演出はもちろんですが、中に描かれたインタラクション…

インフォグラフィクスなCM

さまざまな情報・データをビジュアルに見せる、インフォグラフィクス。その表現方法や対象は様々ですが、情報を効果的・魅力的に伝えると言う点は、これからますますニーズが高まると感じています。海外の原子力設備メーカーAreva社が、インフォグラフィクス…

食料の未来を確かなものにするために

食料自給率の低下、途上国の人口増加、エネルギー問題…。私たちをささえる食をめぐる状況はますます深刻化しています。 現在の食料問題について関心を持ってもらうために、農林水産省が「食料の未来を確かなものにするために」と言うブックレットとDVDを作成…

ミストに映像を投影する〜Primary Source。

最近「ミスト冷房器」を見かけることが多くなりました。水を霧状に噴射して、気化熱によって気温を下げると言う原理の冷房器です。エアコンに比べれば気温の低下は少ないですが、水を噴射するだけなので、経済的にも環境的にも優れた、人と地球に優しい機器…

TEAL〜技術を利用した能動的学習システム

テクノロジーの進歩は、教室の風景も変えて行くかもしれません。 先日、可視化とメディア教育の研究者である京都大学の小山田教授に、MITのTEALプロジェクトについて教えていただきました。 TEALとは、"Technology Enabled Active Learning"の略。「技術を利…

サイエンス・バージ (Science Barge)

食に対する関心は、今、世界共通の傾向です。 GOOD Magazineのビデオに、ニューヨークの街中でユニークな農業を行っているScience Bargeの活動が紹介されています。 Science Bargeは、船の上に作った科学博物館。現在はニューヨークのハドソン川に「停泊中」…

高度に進化した人類の新しいルール

雑誌WIREDが高度に進化した人類の新しいルールと言う特集記事を組んでいます。 WIREDですから、もちろんメディアやデバイスに関係するライフスタイルです。そしてWIREDが提案する時間の使い方が上のピラミッド図です。 WIREDのお奨めのライフスタイルは、エ…

データ可視化のコンサルタント会社

米国では「データ可視化のコンサルティング」なる事業も出てきているのですね。 Dundas社は、いわゆる「デジタル・ダッシュボード」のデザインとデータシステムを開発、提供する会社。 ダッシュボードのデモを見ると、数値やグラフを使って、様々な情報をひ…

ペプシコーラ v.s. コカコーラ

FlowingDataに、ちょっと面白い記事がありました。ペプシ・コーラとコカ・コーラのロゴの変遷についての記事です。 両者は1800年の終わりごろから100年以上に渡って競い合ってきたのですが、ペプシ・コーラはその間ロゴをいろいろと変えています。一方、コ…

データ視覚化のActionScriptライブラリ "flare toolkit"

最近、Flash(ActionScript)を使ったインタラクティブなデータ視覚化コンテンツが数多く発表されていますが、デザインや操作性がどれも似ているなと感じていました。 その理由は、どうも同じデータ視覚化ライブラリを使っているためのようです。そのライブラ…

米国TOYOTAのFlash

米国トヨタのトップページはFlashで作られています。 全車種が整然とカテゴライズされ、全体にわたって一貫し、洗練されたインタフェースで操作できます。 特に車種の比較ページは、車種と価格・燃費・座席数でスクリーニングし、ソートすることができます。…

政治家は大変です

USATodayのサイトで、戦後約64年間の大統領支持率を比較するコンテンツが公開されています。 マウスオーバーすると、年代と支持率の数値、大統領の就任期間が表示されたり、スライダで表示期間を自由に変更できたり、各大統領の支持率グラフを重ね合わすこ…

私たちは、毎日をどう過ごしているのか〜NYTの調査

私たちは日々何にどれくらいの時間を使っているのか−−−。 とても身近な話題なので誰もが漠然とした感覚は持っていても、正確に把握はできていない。ニューヨークタイムズの調査結果を見て、そう感じました。このインフォグラフィクスは、新しいスタッフのN君…

右か左か?

今回は右が好きか、左が好きかと言う話題です。と言っても政治や思想の話ではりません。ブログやHPのサイドバー(メニュー)は右に置くのがよいか、左に置くのが良いか、と言う議論です。 先日、あるEラーニングのコンテンツをデザインする際にチームで議論…

過去30年、英国人は何を食べてきたか

私たちの食卓を彩る食べ物は、時代とともに少しずつ変わっているようです。 英国人の食事を、買い物の内容から過去約30年にわたって分析したインフォグラフィクスがFlowingDataで紹介されています。 年代を示すバーにマウスをのせると、その時代の食事の内…

地元を食べよう、本物を食べよう!キャンペーン

Hellmann’s - It’s Time for Real from CRUSH on Vimeo.日本は世界中でもっとも食料自給率の低い国なのだそうですが、他国も同様の危機感を持っているようです。比較的自然に恵まれているように見えるカナダでさえ、「地元を食べよう、本物を食べよう」キャ…

へんな数式美術館

先日久しぶりに本屋に行きました。「特集本」コーナーにサイエンス系の本が多数おかれていました。サイエンス系とは言っても専門書ではなく、サラリーマンが通勤電車で読めるような軽めの本で、このようなポップなサイエンス系の本がたくさん出ていることに…

飛び出す絵本 〜 今、Popup Bookが面白い!

最近、「飛び出す絵本」に、はまっています。そもそもは amazon.comをあてもなく見ていたところ、少し変わった、でもなんだか美しい本に遭遇しました。それが、"Pop-up book"=「飛び出す絵本」だったのです。 「飛び出す絵本」と言うと子ども向けのアイテム…

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