サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

2010-01-01から1年間の記事一覧

英国選挙結果の可視化〜ガーディアン紙のインフォグラフィクス

日本では先月参院選挙が行われましたが、英国でも今年5月に総選挙が行われています。これに関連して英国の新聞Guardianが、秀悦なインフォグラフィクスを公開しています。2005年の選挙データをベースに、労働党、保守党、自民党の勢力分布が人目でわかるイ…

科学技術は世界を救えるか?〜直島宣言への期待

今年3月、瀬戸内海に浮かぶ直島で「サービス・ビジネスと科学と新技術」と題したワークショップが開かれました。研究、ビジネス、マスコミなど各界から30人を越える有識者が参加し、従来の考え方にとらわれない自由な雰囲気で議論が行われたそうです。そ…

サイエンス・ニュース・ネットワークをYouTubeへ移行!

昨年度、科学技術振興機構(JST)の試験事業として製作・配信を行ったサイエンス・ニュース・ネットワーク(SNN)は、科学を広く伝えるという意義の他に、マスメディアでも個人メディアでもない、それらの中間に位置する新しい「ミドル・メディア」を開拓する活…

個人情報保護法なんかいらない!

今、日本中に元気がないように感じます。 テレビや新聞では、政治も経済も教育も、毎日暗くて深刻な話題ばかりが報じられています。日本中の様々な分野で同時に問題がおきているとすれば、何か共通の根本の原因があるのではないか、と考えるのは自然です。 …

事件を検証するイラスト〜Boston Globeのインフォグラフィクス

インフォグラフィクスはどんなことへ応用できるのか? そういう質問を受けることが多くなってきました。そこで最近は日頃注意して具体的な事例を探しています。今回見つけたのは、ボストンの新聞Boston Globeの事例です。 例えば上の図は、ビクター・ロザリ…

現代インフォグラフィックの開拓者〜ナイジェル・ホームズ Nigel Holmes

このブログで、いつかこの人の事を書きたいと思っていたのが、デザイナー、Nigel Holmes氏です。Holmes氏は現在、Explanation Graphics(説明グラフィック?)と言う会社の主宰です。社名からわかるように、物事を説明することを目的とした、図、イラストや…

自然と数学の美しい関係〜Nature by Numbers

スペインのCGアニメーション会社ETEREAが、Nature by Numbersと言う映像を公開しています。Nature by Numbersでは、オウム貝やひまわりの種の並びと言う自然と、フィボナッチ数列と黄金比と言う数学の関係を、美しいCG映像で魅力的に見せてくれます。 自然の…

高齢化社会を見る〜GEサイトのインフォグラフィクス

世界的大企業GE社のサイトで、ちょっと気になるインフォグラフィクスが公開されています。タイトルはOur Aging World(高齢化する我が世界)。作成したのはProcessingの生みの親、Ben Fry氏が代表をつとめるインフォグラフィクスの会社Fathomです。Our Aging …

コンピュータの巨人は可視化に何を見る?〜IBMビジュアル・コミュニケーション・ラボ

IBMにビジュアル・コミュニケーション・ラボなる、視覚コミュニケーションを研究する部署があります。ここでは、情報可視化、コンピュータによる共同作業、人−コンピュータのインタラクション等の素養を持った人材を集め、人々が情報をより洗練された形で把…

網膜の変数〜視覚表現における主要素(形・大きさ・色相・明度・彩度・テクスチャー)

Understanding Graphicsに興味深い解説がありました。 視覚表現では対象や特性を区別して表すことが必須です。このための要素を、フランスの統計地図制作者Jacques Bertinは「網膜の変数(Retinal Variables)」と呼んでいます。 具体的には、形・大きさ・色…

世界を変えた地図〜William Smithによる1815年の大英帝国地形図

上図は「世界を変えた地図」と呼ばれています。作成されたのは1815年、英国の地理学者、William 'Strata' Smith(1769-1839)によるものです。Smithは初めて英国全体の地図を作った人として歴史に名をとどめています。手描きの地図には、イングランド、ウェー…

視覚コミュニケーションにおける5つの神話 その2/2

引き続きUnderstanding Graphicsの記事から抜粋です。 神話3:物事の説明にはリアルが最良視覚的に説明する際、リアルな表現が最良の方法と思うかもしれません。しかし、調査によるとリアルさを減らす方が効果的な場合は多々あることがわかっています。特に…

視覚コミュニケーションにおける5つの神話 その1/2

Understanding Graphicsに面白い記事が載っていました。題して、「視覚コミュニケーションにおける5つの神話」。 - 視覚コミュニケーションは、なかなかやっかいな仕事である。脳のプロセスが未解明で複雑であることに加え、(視覚が)部分的にしか伝わらな…

TRON、復活!?

"TRON(トロン)"と言えば坂村健一氏が開発した日本製OSがまず思い浮かぶと思います。が、僕らの年代にとっての"TRON"はウォルト・ディズニーが1982年に公開したSF映画、なのです。 "TRON"は、全面的にCGが使われた最初の商業映画と言われています。今から見…

インターネットの現状〜Jess3によるインフォグラフィクス・ムービー

JESS3 / The State of The Internet from JESS3 on Vimeo.「ウェブ・デザイン、ブランディングとデータの視覚化を専門とするクリエイティブ・エイジェンシー」、Jess3が小意気なインフォグラフィクス・ビデオを公開しています。題して、「インターネットの現…

世界初の天気図〜ブランデスの天気図

梅雨があけたとたん、うだるような暑さ。天気予報を見ても「お日様」マークばかりでうんざりです…。 暑さでぼーっとした頭にもかかわらず(頭がぼーっとしていたから?)、天気図って誰が発明したのだろうか、と言う疑問が突然わいてきました。そこでネット…

映画カメラの原型〜エティエンヌ=ジュール・マレーの写真銃

さて、上の写真に写っているのはいったい何だと思いますか? 昔の鉄砲?世界初のマシンガン?… たしかにそんな風にしか見えないのですが、実はこれは1882年に作られた、世界発の「連射カメラ」です。発明したのは、フランスの生理学者エティエンヌ=ジュール…

情報デザインが新しい仕事になる予感〜Fathom Information Design

情報デザインを専門にする会社(注)、Fathom Information Designが米国ボストンに設立されました。設立者はProcessingの開発者であるBen Fry氏、となれば、自ずと新しい波の到来が期待されます。 (注:Fathom Information Designは、組織上は「会社」ではな…

ビートルズのインフォグラフィクス・その2

前回、ビートルズの髪の毛と髭に着目したインフォグラフィクスを紹介しましたが、今回は「正統派」ビートルズ・インフォグラフィクスです。 Charting the Beatlesと言うサイトに、ビートルズの曲を分析、視覚化したいくつかのインフォグラフィクスが公開され…

森毅さんの思い出

今朝、京大名誉教授で数学者である森毅さんが亡くなったことを知りました。 森さんは「やわらか系文化人」として、僕と同年代か上の世代では知らない人はいない程、有名な方です。 僕が学生時代に森さんはまだ現役の教授で、「野次馬的」に授業を受けたこと…

AppleかGoogleか

クラウド、iPhone、Android、iPad… ITに関するキーワードのほとんどが、AppleとGoogleのどちらか(あるいは両方)に関係するもののようになって久しい感じがします。当初は日本人としての「危機感」もありましたが、最近はまったく慣れてしまいました。 両社…

ビートルズのインフォグラフィクス〜"History of The Beatles as told by their hair"

インフォグラフィクス、と言うとデータ主体の堅いイメージが強いのですが、こんな表現も素敵ですね。 ビートルズの髪の毛と髭(ひげ)の変化をイラストにしたこの作品、微笑ましく、楽しいインフォグラフィクスです。何も説明しなくても、言葉なしでも世界中…

自然な立体映像〜SANYO 3D短焦点プロジェクター

先日、三洋電機本社で開催されたプロジェクター展示会に行ってきました。一番の目当ては、新しく発売された、3D対応の短焦点プロジェクター PDG-DWL2500です。 筐体は、今までの2D短焦点プロジェクターよりも一回り小さく軽くなった感じでした。壁面投影も…

10000セントの仕事〜Ten Thousand Cents と Amazon Mechanical Turk

昔のブックマークを整理していて、"Ten Thousand Cents(1万セント)"と言うプロジェクトにあらためて刺激を受けました。 このプロジェクトは、100ドル紙幣を1万個の領域に分割し、1万人の人にそれぞれの領域の絵を書いてもらったものを再構成して100ドル紙…

Happy Birthday, XOOMS(ズームス)

今日は7月4日。アメリカの独立記念日…でもあるのですが、弊社株式会社XOOMS(ズームス)の設立記念日でもあります。ズームスは今日から5期目に入ります。 ズームス="XOOMS"は、eXperimental Object-Oriented Media Syndicateの頭文字をとってつけた名前…

サッカー選手の輸出入状況〜Imported World Cup players

ワールドカップ2010、日本はおしくもベスト8進出を逃しましたが、今までで最高の盛り上がりを見せた大会となりました。なんと言っても僕がサッカーをこんなに見たことはなかったですから! これから日本人がますます海外で活躍する予感がします。世界各国の…

さらに進んだバーチャル・リアリティ〜テーブル型裸眼立体ディスプレイ

技術革新が加速度的に進むバーチャル・リアリティの世界で、「こういうのがあったらなあ」と誰もが思っていた技術がついに現実のものになろうとしています。NICT(独立行政法人情報通信研究機構が開発した、テーブル型裸眼立体ディスプレイです。 裸眼立体デ…

タッチウォール@大阪北ヤード・ナレッジキャピタルトライアル2010

Touch Wall @ Knowledge Capital Trial 2010 from Az Yasuda on Vimeo.先日のブログで、大阪北ヤード・ナレッジキャピタルトライアルで展示した「タッチウォール」について書きましたが、タッチウォールは思った以上の反響があり、他の展示への話も進み始め…

英語について

高校一年生の息子が英語の塾でTOEFLを受験したらしく、その成績表が送られてきました。成績はともかく(今後頑張ってくれると信じて…)、同封されていた解説資料にショックを受けました。 そこには世界各国のTOEFL平均値が書かれており、なんと日本は最低レ…

マイノリティ・リポートの世界を(少し)体感 ~ タッチ・ウォール

f:id:yasuda0404:20100620191636j:image 昨日書いた大阪北ヤード・ナレッジキャピタルトライアル2010に弊社ズームスもいくつかのコンテンツ、デバイスを出展しました。中でも高評価をいただいたのが、新開発のタッチ・ウォールです。タッチ・ウォールは高さ1…

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