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JISCARD

http://www.nirs.go.jp/research/jiscard/information/index.shtml
本日もデータ視覚化の話です。
独立行政法人放射線医学総合研究所JISCARDと言う研究プロジェクトが行われています。
JISCARDとは、宇宙線〜太陽や他の銀河から地球に降り注いでいる放射線〜による被ばく線量を計算表示するシステムです。

JISCARDプロジェクトの一環として、宇宙線強度分布の視覚化システムが開発・公開されました。(システム開発には弊社ズームスも参画しています。)
このシステムは、海外で計測・公開されている宇宙線データをインターネット経由で自動取得し、それを用いて「Dose Rate」と呼ばれる宇宙線被ばく量を計算・表示するもの。宇宙線強度のデータは約5分ごとに更新されます。現在、WEB上で見ることができるのは2次元版のみですが、GoogleEarthをインストールすれば、3次元版も体験できます。

GoogleEarth版のダウンロード

計測→計測データ公開→データ取得→物理量計算→画像化→画像データ公開、と言う一連の流れが自動的に行われているこのシステムは、宇宙線の計算だけでなく、他にも多くの研究や解析タスクに応用できるでしょう。
その活用方法を模索していきたいと考えています。

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