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バクテリアにデータを保存

http://spiber.jp/jp/
DNAにデータを保存する…そんなことが現実に可能になっています。慶応大学発の学生ベンチャー、スパイバー社ではバクテリアのDNAに識別用のコードを書き込む技術を開発・実用化、ビジネスを開始したとのこと。
バクテリアは発酵や廃棄物処理など工業にとって重要なツールになっていて、各社が独自のバクテリアを開発しています。しかし、苦労して開発したバクテリアが他社に盗まれても、「うちのバクテリアである」と言う証拠がない。
そこで、バクテリアのDNAに特定のコードを書き込めば、それが所有物の証拠となるわけです。牛に焼印を押すように、DNAにコードを書き込むわけですね。
現在はフロッピーディスク1枚程度の情報を入れられるそうです。
バクテリアのDNAを使って機密情報を受け渡す…そんなSFみたいなことも、もうすぐ現実になるのでしょうか。
ちなみに、DNAにデジタルデータを保存することについて書かれた論文は、米国化学学会2007年度のもっともアクセスのあった論文(Most-Accessed-Article)の第一位になったそうです。世界中の関心の高さが伺えます。

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