サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

リアルタイム・ローマ

http://senseable.mit.edu/realtimerome/
MITのSenceableCity Lab(日本語に訳すと、「体感型都市研究所」でしょうか?)は、センサと携帯端末機器を使って、都市の今を体感することを試みている研究室です。Senseable City Labの数々のユニークなプロジェクトの中で僕の興味を引いたのが、"Real Time Rome"。ローマの「今」をリアルタイムで視覚化する試みです。
例えば、人々の分布をローマの地図上で視覚化・比較するもの、現在のバスの位置と人々の分布とを比較するもの、バス、タクシー等の交通の動きを表示するもの、ローマの観光名所への訪問数を計測するもの、など、現在の街のデータを視覚的に把握することできます。
この鍵は、携帯電話。携帯電話からの電波を処理することで、人や交通の分布をリアルタイムで検知、表示しているのです。
携帯電話と言うデバイスは、電話や通信を超えて、人や物の動きを検知し、また、その結果を表示する、情報化社会の最重要のインフラになるのではないか、との予感がします

copyright(c) 2008-, Atsuhiko Yasuda All Rights Reserved.