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チャールズ・ダーウィン「種の起源」の「進化」

http://benfry.com/traces/

チャールズ・ダーウィンが「種の起源」を著したのは1859年。今年はその150周年と言うことで、各地で関連するイベントが開かれました。

実はダーウィンは「種の起源」の第一版を書いてからも、数多くの手直しをしています。最後の編集は1876年なのだそうですから初版出版後、17年間にわたって追記・修正を行ったことになります。

種の起源」の第1版から第6版までが、どのように「進化」したのか。それを可視化したのが、Ben Fry氏の、"On the Origin of Species: The Preservation of Favoured Traces"です。
種の起源」の全フレーズが並べられた平面を俯瞰するコンテンツ上に、ダーウィンが加えた追記・修正が時間と共に現れていきます。マウスを乗せると各フレーズの英文が現れます。

動物の進化を説いた「種の起源」を遺伝情報と見立て、進化していく様子を視覚化しているわけですね。さすがデータ可視化のパイオニア、Ben Fry氏の作品です。

なお、著書のタイトルは最初"On the Origin of Species"でしたが、第6版で先頭の"On"が取れ、現在の"The Origin of Species"になったそうです。このタイトルの変更にダーウィンはどういう意味をこめたのでしょうか…。

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