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テニスの試合をリアルタイムに可視化する〜US Open PointStream


全米オープン・テニスの試合をリアルタイムでインフォグラフィクス化しようと言う試みが、IBMによるUS Open PointStream(ベータ坂)です。

各プレーヤーは緑か青の色で識別され、内側のリングの大きさは現在どちらが優勢かを示し、外側のリングは試合の進行状況。バーの高さはサーブのスピード、白線は「エース」を表し、バーの上の小さな四角は勝者を示しています。真ん中の細いリングは過去のセット。
外側のリングを時計回りにクリックしていくと、試合の流れがわかります。

斬新なインターフェースは最初とっつきにくい印象も受けますが、今までの文字と数字の情報から、ビジュアルを生かした新しいインターフェースへの変化を予感させるコンテンツです。マウスとキーボードだって最初は「不自然な」インターフェースだったはずで、ただ単にそれに慣れているから使えるだけかもしれません。
一目で情報の全貌を俯瞰でき、ユーザの操作で任意の詳細情報に入っていける。これからのインフォグラフィクスはおそらくこれが基本形でしょう。

PointStreamのようなインターフェースはiPhoneAndroidの普及とともに思ったより早く普通のものになるかもしれません。

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