Flickrの写真データを使った可視化は数あれど、アイデアのユニークさで思わず感心したのが"Locals and Tourists(地元民と旅行者)"です。
"Locals and Tourists"は、Flickrに投稿された写真が撮影された場所をGeoTagを使って抽出し、撮影者が地元民か旅行者かを推定・識別して地図上にプロットしたもの。
どうやって地元民か旅行者かを判断しているかと言うと、その街の写真を1ヶ月以上にわたって撮影している人は地元民(青色)、1ヶ月以内は旅行者(赤色)と推定しているそうです。フェルミ推定的な、大胆な仮説が面白いです。
このロジックで可視化された地図には、旅行者(赤)が集まる地域と、地元民(青)が興味を持っている地域の違いが現れてきます。
これから何がわかるか。
地元民が興味を持っている場所こそ、旅行者も訪問すべき場所だ、と言うことなのです。
旅行ガイドブック片手に観光しても何か味気ない。"Locals and Tourists"を使えば、地元民に案内してもらっているのと同じ、と言うわけです。
このプロジェクト、ユーザ生成のデータから、ユニークなアイデアで新しい情報を作り出している、高度で洗練された可視化の事例だと思います。