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法と科学のすれ違い:不確実な科学的状況での法的意思決定

http://sc-smn.jst.go.jp/sciencenews/detail/M110001-011.html
原子力発電所の事故や医療過誤、特許紛争など、科学技術の知見が裁判に健全に活かされるべき状況が増えています。しかし、実際の法廷では、真実を追究する裏返しとして常に不確実性が残る科学と、紛争を解決するために明確な判断が求められる法との間に、深刻な「すれ違い」が生じていると言います。これは裁判の当事者だけの問題ではありません。もし科学的に誤った判断が裁判所の「お墨付き」をもらって社会に広がれば、社会全体への影響は大変大きなものとなるからです。

今回のサイエンスニュースは、科学技術振興機構の研究プロジェクト、「不確実な科学的状況での法的意思決定」のメンバーに、科学者、社会工学者、法律家、それぞれの立場から、「法と科学のすれ違い」の問題について語ってもらいました。この問題の現状と解決の道筋が伝わればと思います。
取り組みはまだ始まったばかりですが、私たちが直面している状況を考えると、すぐにでも解決へ動き出さねばならない社会全体の課題です。
プロジェクトの成果に期待したいです。

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