先月、Facebookの株式上場が話題になった。上場時の時価総額は1040億ドル。これがいかに大きな額だったのかは、The New York Timesのインフォグラフィクス、"The Facebook Offering"を見るとよくわかる。
1980年以降に上場した、テクノロジー・インターネット・通信系の企業は約2400社。Facebook以前、上場時の時価総額が最大だったのはGoogleで、230億ドル。Facebookはその5倍近くの評価を得たわけで、"The Facebook Offering"の2ページ目を見ると、Facebookの時価総額だけが飛び抜けていることが一目瞭然だ。リニアスケールでは比較できないので、3ページ目に対数グラフも作られている。
投資家にとって気になるのが5ページ目にある、上場から3年後の企業価値。3分の2の企業は「ネガティブ・リターン」、すなわち、IPO時よりも下がっているようだ。
世界の経済は長らく出口を見つけられそうになく、米国では若者のウォール街離れが進んでいると聞いたが、Facebookが最後の「打ち上げ花火」にならないことを願いたい。あるいは、時価総額など意味のない指標だったと考える世界になるのだろうか...。