2008年、米国スターバックスが「スターバックスで素敵な会話を("Great Conversations at Starbucks")」というキャンペーンを展開した。スターバックスの店舗で顧客の会話をうながそうというキャンペーンだ。その時採用されたのが、GOOD Magazineが企画した"GOOD Sheet"だ。
GOOD Magazineでは早くからインフォグラフィクスを取り入れ、季刊の雑誌やウェブサイトで公開してきた。そのノウハウを使って、人々の関心のある話題をインフォグラフィクスにし、それを紙ナプキンに印刷したのがGOOD Sheetである。教育、経済、雇用、二酸化炭素排出、ヘルスケア、ガソリン価格、移民など、誰もが関心あるテーマが選ばれ、店舗で無料で配布された。
例えば、経済を扱ったGOOD Sheetは、アメリカの経済を表す時系列のデータを中心に、牛乳の価格の変化や米国経済の出来事などが記載されている。ちなみにこの回をデザインしたのは、インフォグラフィクスの大家、ナイジェル・ホームズ。
一枚の紙ナプキンから、社会の出来事に目が向き、会話が始まる。素敵なアイデアだ。もし今、日本で"GOOD Sheet"を作るなら、ネタには困らないだろう。