健康診断では定番の検尿。様々な成分が含まれる尿が健康状態のバロメータであることは、かなり昔から知られていたようだ。
上の円環図は1506年、Ullrich Pinderによって描かれたもの。その目的は、おしっこの色、匂い、味から、病気を診断すること。正真正銘の医学者なのだ。
おしっこと言うと普通は「黄色」だと思うのだが、赤や緑、橙、茶色まで、実に様々な色があるものだ。匂いはともかく、味まで見るとは当時の医者も大変だったろう。ところで、現代の医者も、おしっこの「味見」をすることはあるのだろうか。
「おしっこダイアグラム」はPinderだけが描いたのではない。19世紀頃まで様々な人が研究してきたようだ。その作品集は、例えばUrine Flavour Wheelsをご参照あれ。