街を作っているのは人である。人をヒトたらしめているのは「歩く」ことだ。であれば、街の姿を見ようと思えば、人の歩行を見れば良い。
そんな論理展開かどうかはわからないが、オーストラリアのメルボルンでは市街にセンサーを設置し、歩行者の数をカウントしている。そのデータを可視化・公開したコンテンツが、"City of Melbourne:24PM"だ。
歩行センサーは市街18箇所に設置され、2009年7月以降の歩行者数データが公開されている。各場所で1時間あたり何人の歩行者が通過したかを、ビジュアルに観ることができる。
大晦日から新年にかけての人の動き、パレードの日(例えば2012年2月28日にはAFLグランド・ファイナル・パレード、3月11日にはムーンバ・パレードと言うイベントがあった)の人の集まりなど、歩行者数の数字を見るだけで、街の賑わいが目の前に浮かんでくるような気がしてくる。
街のデータを可視化・公開することで、その街をより身近に感じられることを、"24PM"は教えてくれている。