災害現場での無人飛行機(UAV=Un-Manned Vehicle)の活用が、急速に広がろうとしている。
垂直離着陸型では、ホビー感覚で使えるAR Droneや、GoProを搭載しGPSで自動で帰還できるDJI Phantomは、専門家以外にも大きく門戸を広げた。そして、固定翼型も、偵察や災害調査などで本格的に利用が始まっている。その代表機が、Falcon UAVだ。
Falcon UAVは、先日米国コロラドでおきた洪水の後、本格的な救援チームが到着する前に、水没地域をマップ化する役目を果たした、とPopular Scienceの記事が伝えている。上の画像は、UAVが取得した水没エリア(下)を、GoogleMapに重ねあわせたものだ。
Falcon UAVは重さ4.5キロ、翼幅2.4メートル。カメラを搭載し、約1時間連続飛行できる。その大きな特長は、紙飛行機のように、手で投げて離陸できることだ。障害物がある場所でも、Falcon UAVを持った人さえ入れれば、容易に運用できる。
一刻が争われる災害現場で、本格的な救助が始まる前に迅速に調査活動を行う。UAVは、災害救助の重要なツールになりつつある。