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国別の「もっともアクセスしているサイト」:Age of Internet Empires by Information Geographies

http://geography.oii.ox.ac.uk/2013/09/age-of-internet-empires/
いつの間にか「インターネットを使わない日はない」と断言できるほど、インターネットは空気や水と同じような生活のインフラになった。中でも、インターネットでもっとも利用しているのは検索、そして最近はFacebookTwitterなどのSNSであろう。しかし、実際のところ、「もっともアクセスしているサイト」はどこなのだろう?それは国ごとにどれくらい違うのだろう?


その答えは、ブログ、Information Geographiesの'Age of Internet Empires'で知ることができる。ここにある世界地図は、各国がもっともアクセスするサイトで色分けされている。世界地図上の各国の面積は人口に比例しているので、ユーザー数の比較も容易だ。


本命のGoogleは、北米、ヨーロッパなど、いわゆる西欧諸国を席巻している。加えて、インド、東南アジア、南米ブラジルなど、今後重要となる地域もすでに「支配」していることがわかる。この分布を見れば、Googleの影響力は量だけでなく、質も高いことが読み取れる。

Googleに対抗するのは、Baiduだ。しかしBaiduは、予想通り中国に集中している。世界的に見れば、非常に特殊なサイトではある。

次に続くのが、SNSの雄、Facebook。こちらは中米や北アフリカ、南米の西側、中東のいくつかの国、フィリピンで人気のようだ。Facebookは、北アフリカから中東に広がる「アラブの春」の原動力となったことがうなづける分布だ。


さて、我が日本でもっともアクセスされているサイトは、Yahoo!。日本人はYahoo!好きだと以前から言われているが、世界的に見れば特殊な国になっている。某SB社の影響なのか、日本のネット感覚が古いのか。

携帯電話と同じように、インターネットまで「ガラパゴス化」しないことを望みたい。

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