以前このブログで紹介した「東京風速」は、東京都内に吹く風をリアルタイムに可視化するウェブコンテンツ。東京在住のCameron Beccarioによるクールな作品だ。そのCameronが、さらにスケールの大きい最新作を発表した。地球全体の風を可視化する、その名も"Earth Wind Map"だ。
Global Forecast Systemの気象データを使った可視化は3時間ごとに更新され、過去のデータを観ることもできる。マップを回転・ズームイン/アウトすることや、高度の変更、マップの投影方法を選択することも可能だ。スケールが大きくなっただけでなく、操作性も向上している。
今日、神戸は小雨の寒い一日だった。東京では雹(ひょう)も降ったそうだ。Cameronの可視化を観ると、日本の東側には低気圧による強い渦があることがわかる。窓の外に見える天気と、宇宙から見た大局的な風の分布が、ウェブを通じてつながっている。それは不思議な体感だ。世の中のデータが今よりはるかに増えた未来、人類の「知覚」はどこまで広がっていくのだろう。そんなことを考えてしまうほど、インスピレーションあふれるコンテンツだと思う。