韓国のプロ野球チーム、韓華(ハンファ)イーグルスは、長い低迷に苦しんでいる。1999年の初優勝以来、15年間優勝から遠ざかり、負けるとわかっても応援する忍耐強いファンたちは、「石仏」と呼ばれているほどだ。
そんな状況をなんとかしようと投入された助っ人は、新しい選手でも監督でもない。(おそらく)世界初のプロ野球応援ロボット「ハンファ・ファンボット」だ。
客席の一角を陣取ったロボット応援団は電光掲示板を持ち、ファンがスマホやウェブサイトを通じて入力した応援メッセージを表示する、というしくみだ。また、ファンボットの顔面に埋め込まれたディスプレイに、自分の顔写真を表示することもできる。
下の動画では、ファンボットが応援リーダーとなって、観客が声をあわせて叫んだり、ウェーブを作ったりしている様子がわかる。まさに「応援団」として活躍している。
自分の分身が、離れた場所で、自分の代わりとなってリアルなできごとに参加する。「テレイグジスタンス」技術による、新しいスポーツ観戦方法の誕生だ。