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コーヒーショップ地図から人の営みを量る:Independent Coffee Shops by MIT Media Lab

http://youarehere.cc/w/coffeeshops/san-francisco#/

オンラインでの情報のやりとりが急速に拡大している中でも、地域の情報はまだ、人と人との直接のコミュニケーションによって得られるものも多い。ご近所さんや商店街の行きつけの店、様々な地域の活動を通じ、対面のコミュニケーションによって伝わるそれらの情報は影響力が強いものだ。そのような情報をやりとりする「地域の情報センター」は、昔なら「井戸端」、今は「コーヒーショップ」なのかもしれない。


MIT Media Lab・社会計算(Social Computing)グループによる「Coffee Shops in San Francisco」は、サンフランシスコ市街の独立系コーヒーショップの場所と、そのショップを中心とした「仮想コミュニティ」を可視化したものだ。(各コミュニティは、もっとも近いコーヒーショップと、そのショップが歩いていける距離=1キロメートルにある、という条件で推定している。)

独立系コーヒーショップは生活コミュニティの有効なマーカーである。コーヒーショップは、社交の場、オフィス、あるいは、世の中の動きを見せてくれる場所になる。コミュニティは日常の接触が行われる場所によって形作られ、歩いていけるような近場のコーヒーショップは、そのような場所である。

'Coffee Shop'シリーズは、「人の営みから、人々が住む場所を研究する」プロジェクト、'You Are Here"のひとつ。サンフランシスコ以外にも、シアトルポートランドブルックリンなどのコーヒーショップ地図も公開されている。同プロジェクトではまた、各都市の街路樹分布自転車事故発生場所に着目した地図も作成している。


地図の上に、ある指標加えることで、今まで気が付かなかった人の営みが見えてくるーーーーー。よく知り、深く関係している場所が、新しい姿を見せてくれるというのは、その場所に住む人々にとっては嬉しい驚きだろう。MITの研究はまだその端緒を見せてくれるに過ぎないが、この先が楽しみなプロジェクトだ。


http://youarehere.cc/p/green/washingtondc
ワシントンD.C.の街路樹分布マップ


http://youarehere.cc/p/bicycle-accidents/austin
オースチンの自転車事故発生場所マップ

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