金属を「食べる」新種の植物が、フィリピン・ルソン島で発見された。
この植物は、葉の中に18000ppmの金属ニッケルを蓄えることができるという。これは他の植物の100倍から1000倍の量だ。
発見されたルソン島西部は、土壌中に金属が多く含まれる場所として知られているが、そのような場所でも、これだけ大量の金属ニッケルを貯蔵する植物は珍しいという。
今後は汚染土壌の浄化や、貴金属の採取への利用が期待されている。
植物や微生物の持つ不思議な能力は、まだ利用されていないものも多い。これからの持続可能な社会の鍵は、生物や自然にもっと眼を向けることだろう。バイオインスパイヤード・テクノロジーや、バイオミメティクス/バイオミミクリーといった分野が、さらに注目される予感がする。