iPhone/Androidや専用端末を使って、サイクリングやランニングの移動経路を記録、可視化するStrava GPS Cycling and Running App。自分や知り合いがどこを走ったかを教えてくれるこのアプリには、世界中にユーザがいる。そこで、Stravaのエンジニアは壮大なチャレンジを考えた。Stravaの世界中のユーザのデータをすべて、一枚の世界地図上に表示しよう、というアイデアだ。
その結果がこのStrava Global Heatmap。ブラウザ上でサイクリング(Bike)とランニング(Run)のどちらか、あるいは両方を選ぶと、総計77,688,848のサイクリングと 19,660,163のランニングから該当するデータを選び、世界地図上にマッピングしてくれる。GPSデータポイント数はなんと2200億点、文字通り「ビッグデータ」だ。可視化手法の詳細は、Stravaの技術ブログに書かれている。
IoT=「モノのインターネット化」が進めば、世界にユーザーを持つメーカーは、膨大なデータを取得することができるようになる。そのデータは単に商品の販売促進や改良に結びつくだけでなく、まったく別の、そして今まで把握できなかった人々の行動が見えてくるかもしれない(例えばStrava Global Heatmapが、何か別なサービスのヒントになる可能性は十分ある)。
「モノのインターネット化」は、人々の日常を大きく変えるだろう。