世はTwitterブーム。いたるところでTwitterを使ったサービスを見かけます。
Twitterの本質は、本来身内の中だけの情報であった「口コミ」が、違和感なく不特定多数の人々に伝わるようになったことです。その意味で、今までの擬似的な口コミとは異なるし、もちろんマスメディアとは違う。そこが、新しい情報伝達ツールとして可能性を感じるところなのでしょう。
ただ、情報の最上流である発信源は、まだマスメディアの信頼性が必要です。マスメディア+口コミ(Twitter)と言う情報伝達の形をうまく分析することが、今後のサービスのヒントなのだろう、と思います。
さて、その実験的試みのひとつが、TweetCatcha。ニューヨーク・タイムズの記事が、Twitterを通じてどのように広がっていくかを可視化したものです。コンテンツの中央には、ある日、ある時刻に発信された記事が表示され、その記事に関するTweetが広がっていく様子がプロットされています。円周方向は時刻を表し、外に拡がる24個の円は記事の発信からの時差を1時間単位で示しています。
すぐに反応(Tweet)がなくなる記事や、しばらくTweetが続く記事、一度おさまってまた反応が現れるものなど、よく見ると記事による「口コミ」の広がりの様子にも特長が見えてきます。
現在、2009年11月13日から2010年2月9日までトータル15,327本の記事と311,885個のTweetがデータベース化されているとのこと。
口コミ情報が、このように「透明化」していく先には何があるのか、できるのか‥?情報の将来像について考えさせられるコンテンツです。