サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映像とWEBの融合

今、「映像とWEBの融合」が放送・通信業界のみならず、社会全体の大きな関心事になっていますが、その動きを加速しそうな面白いアプリケーションを知りました。TBSと加賀電子が開発した、「FL-α(エフエル-アルファ)」です。 FL-αは、Adobe Flashで作成した…

ハバネロ v.s. ジョロギア

僕はスナック菓子、暴君ハバネロが好物なのですが、暴君ハバネロの好敵手に大魔王ジョロギアと言うのがいます。そもそもハバネロとジョロギアはどちらが辛いか、と言うことが気になり(暇と言えば暇…)、辛さについて調べてみました。 どうも人間が感じる「…

これは楽しめます!自動作曲システム

まじめな研究なのに結構楽しめる…そんな、「おもしろまじめ」研究の最近のヒット作が、東京大学大学院情報理工学系研究科・嵯峨山研究室の自動作曲システムORPHEUS(オルフェウス)です。嵯峨山研究室は音楽情報を数理的に扱うアプローチで、ユニークな音楽…

人間 v.s. チンパンジー

Processingの生みの親でありデータ視覚化のトップランナーである、Ben Fry氏のサイトから興味深い視覚化例をひとつ。 添付の画像は、人間とチンパンジーのFOXP2遺伝子を比較したもので、人間とチンパンジーで異なる場所が赤丸で示されています。約7万5000個…

大学の研究を真摯に伝えること

今、各大学にとって、予算と学生をいかに獲得するかが、まさに死活問題になっています。 その解決法のひとつとして、映像を利用する大学も増えています。大学の雰囲気やキャンパスライフを伝えるのも良いでしょう。でも、本来大学は学問を学び、研究を行う場…

バズ・ライトイヤー、宇宙へ

ディズニーの人気キャラクター、バズ・ライトイヤーがついに宇宙へ!映画の話なら驚きませんが、これがあのNASAのWEBサイトで公開されていると聞くと、少し驚きませんか?宇宙飛行士がバズ・ライトイヤーの人形を持っていたのでしょうね。しかし、それをビデ…

CrestMuseシンポジウム

この夏、CrestMuseプロジェクトのシンポジウムが開催されます。 CrestMuseとは、戦略的創造研究推進事業CRESTの中の、「デジタルメディア作品の制作を支援する基礎技術」と言う研究領域の通称です。"Muse"と言う言葉が示すとおり、音楽デザインを支援する技…

Kikimimi

先日の産学官連携会議で、大阪電通大の開発したkikimimiと言うゲームを体験しました。 kikimimiとは、「音で遊ぶカードゲーム機」。宝石のような「コマ」のひとつひとつにRFタグが埋め込まれていて、専用の読み取り機にかざすとその内容が読み上げられます。…

JISCARD

本日もデータ視覚化の話です。 独立行政法人・放射線医学総合研究所でJISCARDと言う研究プロジェクトが行われています。 JISCARDとは、宇宙線〜太陽や他の銀河から地球に降り注いでいる放射線〜による被ばく線量を計算表示するシステムです。JISCARDプロジェ…

カスケード・オン・ホイールズ

データの視覚化の興味深い事例です。カスケード・オン・ホイールズ(Cascade on Wheels)と言うこの作品は、マドリード市街の道路を走る車の交通量を2種類の方法で視覚化したもの。 平面上に表現された「Traffic Mixer」は、音を使って視覚と音声でデータを…

ハイパーカード

"Internet Achive"で、ハイパーカードのビデオを見つけました。20年以上前に作られたこのビデオには、ハイパーカードの生みの親、ビル・アトキンソンが出演しています。感無量です。ハイパーカードとは、GUIを使ったアプリケーションを簡単に作ることがで…

平和維持デザイン

"Peace Keeping Design (PKD)"と言う活動があります。平和維持軍ならぬ、平和維持デザイン、となるでしょうか。インダストリアル・デザイナーであり、大阪大学大学院コミュニケーション・デザインセンター教授の川崎和男さんが提唱・実践されているプロジェ…

広がるAI

本日の朝日新聞朝刊に「広がるAI」と言う記事が載っています。 AIとは"Autopsy Imaging"、解剖イメージングのことで、CT画像などで体内の出血や骨折などを調べ、死因を探るものです。海堂尊氏の小説「チームバチスタの栄光」で一挙に有名になりました。 …

パノラマボール

橋本典久さんの「パノラマボール」を見てきました。 パノラマボールとは上下左右に360度の全天周パノラマ画像を球体の外側に提示した、ユニークなメディア。 仕掛けとしては、球面上の子午線方向にLEDを並べ、球体を高速で回転させることで球面全体に画像が…

京都でタイムスリップ

立命館大学地理学教室が開発した、バーチャル京都を体験しました。http://www.geo.lt.ritsumei.ac.jp/webgis/ritscoe.html バーチャル京都3Dマップは、現在の京都を散策できるだけでなく、昭和初期・平安時代の京都を「歩く」こともできます。昭和初期の四条…

ソフトウェアはまだまだ…

日経エレクトロニクス6月2日号に菅野文友氏のインタビュー記事が載っています。タイトルは「ソフトウェアはまだまだハードウェアから学ぶべき。」http://bizboard.nikkeibp.co.jp/kijiken/summary/20080609/NE0979H_1254118a.html菅野氏は大規模ソフトウェ…

日本の「実用的研究の展覧会」

第七回産学官連携会議を覗いてきました。京都国際会議場の広いイベントホールいっぱいに、大学や研究機関の研究成果が一同に展示されているのに圧倒されました。産学官連携と言うことで身近なテーマが多く、日本各地で取り組まれている「実用的研究の展覧会…

サイエンス映像の近未来

サイエンス映像学会の6月例会が開かれます。http://svsnet.jp/?p=33 演題は、「サイエンス映像の近未来〜ナショジオのアジア戦略」。ナショジオとは、かのナショナルジオグラフィックのこと。来日中の、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル編集責任者…

屋外カフェ+シアター

少し古い「ニュース」ですが、六本木ミッドタウンに屋外カフェができるそうです。その一角に大型スクリーンがあり、映画を楽しむことが出来るようになっています。 http://roppongi.keizai.biz/headline/1506/昔、ドライブイン・シアターと言うのがありまし…

zukan.tv〜研究者図鑑

zukan.tv(研究者図鑑)と言うサイトがあります。http://www.zukan.tv/京大発ベンチャーKGCの可知さんを中心に運営されているこのサイトは、「全宇宙の研究者の研究をインタビュー映像で世界に配信する」と言う、非常にチャレンジングなサイトです。 今年か…

高臨場感テレビ

先週、電子通信情報学会F&M未来技術研究会の話題を書きましたが、その補足です。高臨場感テレビの研究開発が本格化しています。例えばNHK技研や、情報通信機構(NICT)のユニバーサルメディア研究センターがこの分野のリーダーです。http://www.nict.go.jp/p…

白い手袋を追え!

"White Glove Tracking"と言うプロジェクトがあります。http://whiteglovetracking.com/マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」のライブ・ビデオ(全、10060フレーム)から、マイケルの左手にはめられた白い手袋(White Glove)の位置情報をデータ化し、そ…

パワーよりバランスと柔軟性

今日はオフの話です。ヨガをはじめて1ヶ月以上経ちました。週一回、日曜日だけですが、最近はヨガに行かない日曜日は考えられません。最初は体が硬くて、ふらふらして、半分くらいのポーズはまともにできませんでした。が、徐々に体が柔らかくなり、バラン…

組込み総合技術展 関西

大阪インテックスで開催された、組み込み総合技術展関西を見てきました。http://www.jasa.or.jp/etwest/家電や携帯電話など、さまざまなものにコンピュータが組み込まれる時代を反映して、多くの人が来場していました。中でも、DSP(Digital Signal Processor…

FLVでハイビジョン

今週、FLV(Flash Video)の再生アプリ制作の依頼がありました。1280X720のハーフHDサイズのFLVを再生するものです。FLVでHDサイズは初めてだったのですが、意外に軽く、きれいです。ビットレート6Mbps、PentiumDでの再生ですが、コマ落ちもほぼなし。Flashの…

データの視覚化

最近、"Visualizing Data"と言う本を読んでいます。著者は言語、Processingの開発者、Ben Fry氏。Processingを使って、さまざまなデータを視覚化する具体的な方法が、ステップを踏みながら説明されています。Flash(AS)やProcessingと言うビジュアルに強いス…

サイエンス映像学会・第一回関西例会

この4月に発足した、サイエンス映像学会の第1回関西例会に参加しました。 講演の題目は、「ライフサイエンスを映像化する」。http://svsnet.jp/?p=28講師は京都大学人文科学研究所・文化研究創成部門の加藤和人准教授。加藤氏は、京大理学部で発生生物学を…

F&M未来技術研究会

電子情報通信学会のフェロー&マスターズ未来技術研究会、を聴講しました。同研究会は、電子情報通信学会からフェローの称号を贈られた研究者、それに値するような業績をあげた研究者が、先端技術を大観し、将来の予見、後継者の触発を行うことを目的とした…

ランディ・パウシュ最後の授業

ちまたで話題の、ランディ・パウシュ最後の授業をYouTubeで見ました。http://jp.youtube.com/watch?v=nrFMRuB2lbAパウシュ氏はカーネギー・メロン大学エンターテイメント・テクノロジー・センター(ETC)の創設者の1人で、バーチャル・リアリティの権威。デ…

いやし系Papervision3D

いやし系3Dグラフィクスの代表はProcessingですが(と勝手に思っていますが)、Papervision3Dの登場でAS3(ActionScript3.0)もいやし系の表現力が向上しました。数あるいやし系AS3コンテンツの中でも、Andy Zupko氏のサイトは技術的にも美術的にもただ感服…

copyright(c) 2008-, Atsuhiko Yasuda All Rights Reserved.